Keith Jarrett "Rio"
Keith Jarrettのソロ作としては2年前の"Paris / London Testament"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58853992.html)以来と言うことになります。
が、この2年間にstandardsのアルバムは出ておらずCharlie Hadenとのデュオ作"Jasmine"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59585174.html)をリリースしているだけとなります。
standardsとしての活動も、毎年相応には行って(http://www.keithjarrett.org/past-concerts/)いるようですし、今年はsolo率が高そうですが、それまではstandards比率が高い年が続いていますが、それでも最近はピアノトリオでの演奏に以前ほどの熱意を感じなくなっているのではないかと勘ぐっているのですが..
ということで、2011年4月9日にリオデジャネイロで収録したソロ作です。
Keith Jarrett(P)
曲のタイトルはいつもの通り、即興なので "Part *"と言う書き方です。
Disk1
1 RIO Part I
2 RIO Part II
3 RIO Part III
4 RIO Part IV
5 RIO Part V
6 RIO Part VI
Disk2
1 RIO Part VII
2 RIO Part VIII
3 RIO Part IX
4 RIO Part X
5 RIO Part XI
6 RIO Part XII
7 RIO Part XIII
8 RIO Part XIV
9 RIO Part XV
これまでの多くのKeith Jarrettのソロピアノというと、左手で奏でるコードとリズムがベースとなって右手での創造性豊かな演奏を気持ちよく堪能するのが吉だと思っているのですが...。
冒頭の2曲がこのパターンからはずれていて、低音を響かせたドラマチックな出だしの1曲目。高音部でキラキラした音を奏でるところから始まる2曲目と、ちょっと違和感と言うほどではないにしても、これまでとは違うなと思わせるような演奏からスタートします。
3曲目以降は、冒頭に書いたような展開の曲が多くなるのですが、とはいえDISK2の3曲目なんかも思索的な演奏ではありますが、それでもキラキラした演奏、思索的な演奏、ノリの良い演奏と明暗含め多彩な演奏が奏でられております。おりますが、全体的にあまり重苦しさをあまり感じさせない演奏と感じられます。
この作品の他の方のblog評を見ていると、ブラジルの風がこの軽さをうんでいるというような文章を見かけましたが、そういうことなのかもしれません。
通して聴いて、頭が柔軟に発想を展開させ表現力の広い演奏が出来ていると考えれば、Keith Jarrettが好調であることを想起させる演奏であるとは言えるんだと思います。でも、個人的には2枚目が好き。
おそらく、自身の発想の幅という意味ではソロ作に於いて自由な演奏が出来る状況になっているんじゃないかと勘ぐります。
集客力ではまだまだstandardsのほうが良いんでしょうけど、jack de johnetteもMichel Portalの"Bailador"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60296174.html)のようなstandardsではないアルバムでアグレッシブなドラムを聴かせてくれていたりと活動の幅を広げ直しているところが、メンバーの中でもstandardsへの意欲が失せはじめているのかなぁと感じられたり..
Keith Jarrett "Rio"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/4195589)
が、この2年間にstandardsのアルバムは出ておらずCharlie Hadenとのデュオ作"Jasmine"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59585174.html)をリリースしているだけとなります。
standardsとしての活動も、毎年相応には行って(http://www.keithjarrett.org/past-concerts/)いるようですし、今年はsolo率が高そうですが、それまではstandards比率が高い年が続いていますが、それでも最近はピアノトリオでの演奏に以前ほどの熱意を感じなくなっているのではないかと勘ぐっているのですが..
ということで、2011年4月9日にリオデジャネイロで収録したソロ作です。
Keith Jarrett(P)
曲のタイトルはいつもの通り、即興なので "Part *"と言う書き方です。
Disk1
1 RIO Part I
2 RIO Part II
3 RIO Part III
4 RIO Part IV
5 RIO Part V
6 RIO Part VI
Disk2
1 RIO Part VII
2 RIO Part VIII
3 RIO Part IX
4 RIO Part X
5 RIO Part XI
6 RIO Part XII
7 RIO Part XIII
8 RIO Part XIV
9 RIO Part XV
これまでの多くのKeith Jarrettのソロピアノというと、左手で奏でるコードとリズムがベースとなって右手での創造性豊かな演奏を気持ちよく堪能するのが吉だと思っているのですが...。
冒頭の2曲がこのパターンからはずれていて、低音を響かせたドラマチックな出だしの1曲目。高音部でキラキラした音を奏でるところから始まる2曲目と、ちょっと違和感と言うほどではないにしても、これまでとは違うなと思わせるような演奏からスタートします。
3曲目以降は、冒頭に書いたような展開の曲が多くなるのですが、とはいえDISK2の3曲目なんかも思索的な演奏ではありますが、それでもキラキラした演奏、思索的な演奏、ノリの良い演奏と明暗含め多彩な演奏が奏でられております。おりますが、全体的にあまり重苦しさをあまり感じさせない演奏と感じられます。
この作品の他の方のblog評を見ていると、ブラジルの風がこの軽さをうんでいるというような文章を見かけましたが、そういうことなのかもしれません。
通して聴いて、頭が柔軟に発想を展開させ表現力の広い演奏が出来ていると考えれば、Keith Jarrettが好調であることを想起させる演奏であるとは言えるんだと思います。でも、個人的には2枚目が好き。
おそらく、自身の発想の幅という意味ではソロ作に於いて自由な演奏が出来る状況になっているんじゃないかと勘ぐります。
集客力ではまだまだstandardsのほうが良いんでしょうけど、jack de johnetteもMichel Portalの"Bailador"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60296174.html)のようなstandardsではないアルバムでアグレッシブなドラムを聴かせてくれていたりと活動の幅を広げ直しているところが、メンバーの中でもstandardsへの意欲が失せはじめているのかなぁと感じられたり..
Keith Jarrett "Rio"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/4195589)
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