Jeremy Udden's Plainville "If The Past Seems So Blight"

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この盤は、異種格闘新譜試聴会で気になって手に入れたものとなります。
Jeremy Uddenという人のアルバムは、これが初めての入手になるはずです。
メンツは以下の通り。何人かは名前は見たような記憶がありますが。。
リーダーのサックスに、オルガン、ギターカルテットを配した構成がベースとなります。
Jeremy Udden(As,Ss,Cl)、Pete Rende(fender rhodes,Org)、Brandon Seabrook(banjo,G)、Eivind Opsvik(B)、R.J.Miller(Ds)
Nathan Blehar(G:2,4,6,10/Vo:4)、Will Graefe(G:8)、Justin Keller(Vo:10)

演奏曲は、下記10曲。1曲を除いてJeremy Uddenのオリジナルとなります。
1 Sad eyes 
2 New Dress 
3 Stone Free 
4 Bethel 
5 Hammer
6 Thomas 
7 Film 
8 Bovina 
9 Leland 
10 Pause at a lake

全体的に、単調なリズムが延々続く中を、サックス、オルガン、ギターが長めのソロを繋いでいくという展開になっているのですが、これが徐々にテンションが上がっていくような作りになっていて、それがなんとも気持ちが良いというか。。
そのソロもほぼ同じテンポ(8分音符だけみたいな感じ)で音を発していて、これも単調感を醸すのに一躍買っていることになりますが、まるでボレロを聴いているような気にさせられるというか、あれが単調でありながら徐々に盛り上がっていく魅力の原初だと思いますが、そんな雰囲気(雰囲気だけ)を感じさせます。
ボレロのように同じフレーズが続くわけではないのですが、でもミニマル的な楽しさという感じでもなく、徐々に盛り上がっていく感じはボレロ的なのかなぁと。。
特に2曲目が印象的で、なにげに聴き始めても途中で絶対に耳が惹きつけられ、そこから最後まで聴き続けてしまうる魔力を持っていると思います。
その2曲目がバンジョーの音
3曲目は乾系のドラムの音が響くなかでの大友さんバリのノイジーなギター
4曲目はボイスが入ったちょっと牧歌的なサウンド
5曲目はカントリーテイストを持ったギター
といった感じで、曲ごとに1つ特徴的なサウンドを配してイメージを変えてはいますが、根底にはボレロ的な展開が1本の筋としてしっかり入っています。そしてこれがこのアルバムの一貫性を保っていることになります。
なので、表面上いろいろな表情を持った曲が並んでいますが、ほとんど違和感なく1つのアルバムとして聴いていられることになります。


ベストは、必ずここで耳が囚われる2曲目としたいと思います。
この2曲めを含め3~4曲でバンジョーの音が入っているのですが、これが印象的に響いていまして、このアルバムの印象の一端を形作っているところがあります。

結構頻繁に聴いているのですが意外?と飽きません。でもスルメ的魅力というわけではなく。。魔性の音楽的?・・(笑)


Jeremy Udden's Plainville "If The Past Seems So Blight"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/4051324)

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