Solid with Seamus Blake "Visitor"

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この盤は、販売サイトを適当に漁っているときに見つけたもので、"Visitor Seamus Blake"が効きました。
最近、Seamus Blakeの参加作で大当たりと思う作品って少ないのですが、それでも"もしや?"と思ってしまうのは、最初のインパクトが強すぎたその余波だと言う解釈で良いと思います。
ちなみに、その最初のインパクトは
 "Live In Italy"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a56127199.html)
でした。

メンツは以下の通り。オルガントリオが"Solid!"というユニットで、それにSeamus Blakeが客演しているという構図となります。
Bjorn Vidar Solli(G)、Daniel Buner Formo(Org)、Hakon Mjaset Johansen(Ds)、Seamus Blake(Ts)

演奏曲は以下の8曲。5曲がBjorn Vidar Solliのオリジナル。他がその他の人の曲ですが、Seamus Blakeの曲は演っていません。
1 Insert Witty Title
2 Moving On
3 Weeks On End
4 Writer's Block
5 Rules Of Etiquette
6 Chasing Fanshawe
7 Fresh Fruit
8 Here We Go

冒頭、ギターがポロンポロンとイントロを奏でるのですがそれがかなり静かな調子で、ちょっと「失敗したか」と思わせますが、そこからSeamus Blakeが絡んで1分半も経過した頃からオルガンとドラムが絡んでくると、なんだか良い感じに変化して、その後の期待感を抱く印象へと変わってきます。
その後はオルガントリオの上で、朗々と吹くSeamus Blakeのサックスのテーマが気持ちよく、さらにギターソロ等を挟んだ後のソロが、久々に待っていましたようのな演奏で買って良かった感がじわじわと(笑)
2曲め以降も、なかなか力のこもったソロを繰り広げているので、Seamus Blake目当てに買える久々の1枚と言えると思います。
さすがに、主役はオルガントリオということになりますが、客演というにはテーマからソロから時間を多めにもらってじっくりSeamus Blakeの演奏を楽しむことが出来ます。

主役のオルガントリオも、ギターはKurt系の演奏とMetheny系の演奏を使い分けているような感じですがなかなか良い演奏してますし、オルガンも前に後ろになかなかな演奏をしてます。
ドラムは、軽快にリズムを刻んでいる印象ですが、あまり強くはないタイプですかねぇ。。
ただ、この演奏を聴いている範疇ではサックス抜きだとかなり"すかすか"な演奏になってしまうんじゃないかという危惧を持ってしまうのは。。
それだけSeamus Blakeが音を埋めているということでもあるのですが..

曲の雰囲気とオルガンの音で若干良い意味で重厚感のある雰囲気を醸し出しているのですが、そこがまた良い感じにアルバムの印象を一貫したものにしていて好感触。
さらに、Seamus Blakeをたっぷり堪能できるので1粒で2度おいしいじゃないですが、満足度高いアルバムだと思います。

ベストは、1曲目で良いと思いますが、4曲目のSeamus Blakeのソロも捨てがたい(笑)

まだ、あまり皆さんのblogでも見かけないですし、話題になっている感じも受けないのですが、これは買って聴いた方が良いと思います。

Solid with Seamus Blake "Visitor"(http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=4231857)

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