David Binney "Graylen Epicenter"

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David Binneyの2011年初頭にリリースされていたリーダー作です。これまで買わないで来たのですが、なんとなく(?)、買いのような気がしたので買ってきました。
なんて、このメンツを見てどうしてリリース時に買わなかったのか、我ながら不思議でしょうがないところがあるのも事実ではありますが。。
と言うメンツは以下の通り。Ambrose Akinmusire、Chris Potter、Wayne Krantzだなんて、我がアイドルとは言わなくても、普段喜んで聴いている人達だらけとなっています。しかし、どうして買わなかったんだろう。。
David Binney(As)、Gretchen Parlato(Vo)、Ambrose Akinmusire(Tp)、Chris Potter(Ts)、Wayne Krantz(G)、Eivind Opsvik(B)、Kenny Wollesen(Vib)、Rogerio Boccato(Per)
Brian Blade(Ds:1,2,3,4,6,8,9,10)、Dan Weiss(Ds:1,5,6,9,10)
Nina Geiger(Vo:10)

全10曲。全てがDavid Binneyのオリジナルとなります。
1 All of Time
2 Graylen Epicenter
3 Equality At Low Levels
4 Everglow
5 From This Far
6 Terrorists and Movie Stars
7 Same Stare, Different Thought
8 Home
9 Any Years Costume
10 Waking To Waves

メンツを眺めながら聴いていると、かなり豪華なメンツを揃えていまして、つくづく予算を多めに準備した渾身の1作と言えるものなんじゃないかと感じています。

ただ、かなり緻密に作られているからか、豪華なメンツの盤石な資質を存分に使い切れているかと問われると、参加メンバーから受ける期待感に充分に応えている作品とは残念ながら言い切れないようなところが残念なところ。

冒頭の曲の途中で同じ音がモールス信号のように連続する場面があるのですが、個人的にはアレがあまり好きじゃなく、その印象に引っ張られて、アルバムの取っつきは非常に悪かったのは事実です。
が、それに屈することなくかなり頻度高く聞き込むことで全体のイメージと聴きどころは見えてきたかなとか思っています。

その全体のイメージとしてはPat MethenyのSeacret Storyをちょっと彷彿させるような、アルバム単位でも楽曲単位でもストーリー性を感じさせるものが多いですかねぇ。
こういうのを、プログレっぽいと言っても良いのかも知れません。

スルメとは言わないが、聞き込むことで見えてくるものはあると感じられるくらいのクオリティは感じられています。
期待感からははずれるメンツの起用と冒頭に書いていますが、それでもさすがの名手揃いではあるので制作側にとっては相応に期待通りの演奏は得られているんだとは思います。
そういう観点で、がっかりする演奏ではないことも事実ではあります。
ありますが、でも個人的にはいまいちのめり込めない演奏でして。。orz

この盤、評価の高い人からはかなりの高評価を得られている(昨年のベストに挙げているくらい)ので、個人的にその真価を享受できていないと言われれば、その通りですとしか言えないところが...

David Binney "Graylen Epicenter" (http://www.hmv.co.jp/product/detail/4037815)

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