Paolo Radoni "A Day Or Two"

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この盤は、「MOONKSの「幻のCD廃盤/レア盤掘り起こしコレクション」にも掲載され・・」なんて宣伝に踊らされて買ってみた盤となり、1993年の作品となります。
そのPaolo Radoni氏は、2007年に亡くなっているようです(合掌)

ギタートリオに数曲ピアノが客演する形となっています。というメンツは以下の通り。
Paolo Radoni(G)、Bruno Castellucci(Ds)、Jean -Louis Rassinfosse(B)
Ron Van Rossum(P:1,4,6,8)

演奏曲はオリジナル4曲に、Cole Poter, Van Heusen, Bernstein等を加えた全8曲となります。
ちなみに、オリジナルの4曲にピアノが客演していることになります。
1 A Day Or Two
2 You' d Be So Nice To Come Home To
3 Vasleane
4 The Final Riff
5 Polkadots And Moonbeams
6 In The Mode
7 One Hand, One Heart
8 Chave Sol

楽曲は4ビートを中心としたオーソドクスなものが多く、メロディが美しいものが選ばれている印象があり、いわゆるジャズとしてじっくり楽しめるようなタイプのものが中心となります。

ギタリストが、フレーズをきっちり弾いてくるタイプで、音色も実体感を持ったものでありながら、あまりザクザク感を感じさせずごくごくまっとうな演奏をしてくるのが好感触。
音色的にはPeter Bernsteinからザクザク感を抜いたようなとわけ判らない書き方をしておきます(汗)
曲があまり激しいものではないのとあいまり気持ちよくスウィングするような感じは、確たるテクニックに裏打ちされた演奏に他なりません。実に気持ちよい。

それをサポートする面々では、ベースが歌うようなフレーズをほぼずっと奏でていまして、全然普通にバッキングするようなタイプではなく、それが演奏に華を添えている
そのノリのままソロまでやりますから、ずっとソロを演奏し続けているような印象になります。このベースあってのこのアルバムと言えると思います。
とはいえ、主役はあくまでギターであることをわきまえた範疇での演奏なので、バトルになるような状態にはなっていません。
ドラムは、逆にタイムキープに徹しているような、派手なことはてんで仕掛けてこないような感じですが、これが物足りなく感じないのは、3者の塩梅が絶妙なんでしょう。

そして4曲にピアノが絡むのですが、これは主役を分けるというより完全ゲスト扱いでおいしいところの大半を持っていくような扱いになっているイメージです。
主旋律をギターが弾いているその裏で印象的なフレーズを入れて、その後はギターのバッキングの上でソロを演るような立ち位置と感じられます。
が、別にそれが悪い印象ではなく演奏に一体化しているのは、お互いがお互いをリスペクト出来ていると言うことなんだと思います。

幻盤のすべてが本当によい作品ではないと言われていますが、前宣伝でかなり騒いでいただけのことはあったとは思います。
でも5桁払って買うほどではないと思いますが。。


この盤のベストは・・・ピアノ入りの演奏になると思います。。。。6曲目が良い感じでしょうか..

Paolo Radoni "A Day Or Two"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/4229580)

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