Michal Bugala "1st Touch"

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この盤は、naryさんの記事を読んで気になって買い込んできたものとなります。
アルバムタイトルが"1st Touch"というくらいなので、これがデビュー盤なんだと思います。

そのnaryさんが、この盤が気になったのが、メンツの豪華さなんですが、見れば判る通り実際豪華です(笑)
あぁ、ため息が出る。。
Michal Bugala(G)、Seamus Blake(Ts)、Danny Grissett(P)、Vicente Archer(B)、Kendrick Scott(Ds)

演奏曲は、以下の8曲。全部Michal Bugalaのオリジナルのようです。
Log Inから入って、Interludeがあって、Outroで終わるので、トータルアルバムを考えているのかもしれません。
1 Log In
2 Thin Line
3 Micromoments
4 Interlude
5 Nowhere Now
6 QuadraPop (...what?)
7 Ask Your Mindreader
8 1st Touch Outro

楽曲自体は、いわゆる現代ジャズの範疇に入る非4ビートな楽曲が多めな構成です。
ただし、温度感は低くなりすぎず、格好良いと思わせる曲が多いでしょうか。聴いてて気持ちよい楽曲が多いです。
でも、冒頭書いたトータルアルバムを感じさせるような並びではないですね。
たしかに、Interludeとか間奏曲を思わせるちょっと違う作りを感じるさせる曲ですけど、でも別のタイトルでも全然問題ない程度のもんだと感じています。
逆に言えば、曲単位で充分勝負できるクオリティを持っている印象だということです。

演奏ですが、Michal Bugalaのギターは、ちょっとPat Methenyが入っている感じを受けるが基本は、昨今のギタリストの系譜にのっかった演奏をする人という印象です。
でも、演奏うまいです。テーマもソロも全然だれる感じなく流麗なフレーズをすらりすらりと奏でていて、楽曲の格好良さをきれいに表現していると言った感じ。
Seamus BlakeのSAXは全曲に入っているわけではありませんが、やっつけ感なくしっかり丁寧な演奏を繰り広げています。これも程良い温度感の楽曲との相乗効果があるような気がします。
でもsolidの"Visitor"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61089982.html)には劣るかな..(笑) 近作ではあれが一番良いと思いますので。。
で、Danny Grissettです。ギターが前に出ているのであまり目立つようなことはしていないんですが、要所でキラりとひかるフレーズで演奏に華を添えると言うんでしょうか。お見事です。

Kendrick Scottは、リーダー作の頭でっかちが印象に残っててアレなんですが、サイドにまわるとほどよく無責任感がでて?良い感じの演奏をするってイメージなのですが(褒めてない) 
この盤でもご多聞に漏れずの派手めに響くドラムは演奏全体への貢献度はしっかりある持ったもので、好感度高いです。
Vicente Archerは、多少堅めのベース音が心地よい。彼の演奏も前面に出ているわけではないけど、存在感はかなりあります。

ということで、聴き応えある演奏をしっかり楽しませてもらえてます。かなりヘヴィーローテションしてます。
地味ではないけど、スルメ感もあるところがまた聴こうと思わせる原動力なんでしょう。。

ベストは・・飛び抜けて光った曲って無いと思うんですが、2曲目にしておきましょう。


Michal Bugala "1st Touch"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/4210254)

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