OZ Noy "Twisted Blues Vol.1"

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Oz Noyの新譜です。Vol.1となっているので、Vol.2が出るんでしょう。ここですでに期待感持っちゃいます(笑)
前作がSeamus Blakeとの共演だった、BANN(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60562916.html)だったのですが、これがあまり感心できる内容ではなかった記憶がありまして、そう言う意味でも次作が待ち遠しかった部分があるもの間違いないところです。

メンツですが曲によって、下記面々が入れ替わるような感じのようです。細かくは確認しません(汗)
おおよそ、オルガン入りのカルテット+αという感じで考えればいいようです。
Oz Noy(G)、
Vinnie Colaiuta(Ds)、Anton Fig(Ds)
Will Lee(B)、Roscoe Beck(B)
Jerry Z(Org)、Allen Toussaint(P)、Reese Wynans、John Medeski(Org)
Eric Johnson(G)
Ralph McDonald(Per)

演奏曲は、オリジナル(共作含む)が6曲、Thelonius Monkが2曲、他1曲という構成になります。モンク2曲です。
1 Twisted Blues
2 Oh Really?
3 You Are The State
4 Whole Tone Blues
5 Cissy Strut
6 Light Blues
7 Steroid
8 Two Centers
9 Trinkle Tinkle

冒頭いきなり、オルガンのグリッサンドの入ったテーマで、テンションが一気に上がります。そのテンションのまま2曲目まで走り抜けます。
3曲目はスローめな演奏で一旦気を落ちつかせて、4曲目でまたちょっとテンションを上げて、5曲目でちょっとエスニック臭を加味したイントロからCissy Strutへとなだれ込む。と言った感じ。
勢いが止まらない演奏が次から次へと飛び出してきて、聴いていると自然にこっちのテンションも上がってくるってもんです。

ギターのカッティングが気持ちよい、オルガンのぶ厚いサウンドが心地よい、ぐいぐいと演奏を引っ張るベースが気持ちよい、バシバシ決まるドラムがたまらない、とどこをどう聴いても何を聴いても気持ちよく楽しめる演奏とサウンドが良いのであります。

全体にブルースを基調とした楽曲と演奏を並べている感じとなりますが、あまり粘度の高いわけでもなく、どちらかというと乾燥系の演奏が多めでカラッと楽しめるという印象。

そして、最後のモンクの曲の変態フレーズを聴きながら、しっかりOz Noyを聴いたという満足感にしみじみ浸れる演奏は、待ってましたっ!! と思わずつぶやきたくなるものであります。

で、冒頭の、Vol.2への期待感がいや増すってもんでありますと。。

ベストは、1曲目のインパクトに軍配を上げたいと思います。


OZ Noy "Twisted Blues Vol.1"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/4217075)

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