Sean Wayland "Live at 55Bar Dec 2009"

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Sean Waylandのライブ盤がリリースされてている情報をHamaVenturiniさんのblogで知りまして、すぐにユニオンに走って購入してきた次第であります。
その記事は↓
 http://ameblo.jp/otremazul/entry-11175537444.html

Sean Wayland自体は、2009年に"Pistachio"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58658848.html)というアルバムで聴いてまして、このときはKEITH CARLOCK、TIM LEFEBVREというリズム陣に惹かれて買っています。
その翌年に"Pistachio 2"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59367221.html)なんて、前作の残りを集めたようなアルバムも出ていてこれも買っていますが、これで懲りてその後は購入してませんでした。
 "Show Must Go On"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/3919811)
なんてのが出てたんですけどね..

2009年のNYは55 Barでのライブということで、オルガントリオという構成で良いと思います。
そのメンツは以下の通り。Mark GuilianaはAvishai Cohen盤に多く入っているようです。
Jeff Hanleyは知らない名前だと思います。
Sean Wayland(Fender Rhodes)、Mark Guiliana(Ds)、Jeff Hanley(B)

演奏曲は以下の通り。アルバムに曲名を含む情報が何も書かれていないので詳細は不明です。
本人のhpの情報(http://www.seanwayland.com/discog.html)も大したことはありません。
末尾のユニオンのリンクをみてもらうのが一番詳しいと思います。
seedというレーベルなのですが、これが彼の独自レーベルなんだと思います。
1. Arc Is Enough
2. Humdinger
3. Im Comin Round To Bake Some Marshmellows On Your Bbq
4. Trane Plus Molly Equals Countdown
5. Minimalism
6. Turn Up
7. Its Better Down South
8. Harry

演奏は16ビート基調の曲がほとんどで、ドラムが延々乾系のサウンドで叩きまくっている上で、オルガンがテーマとソロを繰り広げているという内容になります。
雰囲気としては、Wayne Krantzのトリオ作品をオルガンで演ったというイメージが一番しっくりくると思います。

曲は大半があまり難解でないテーマをもった曲で、いくつかはどこかで聴いたことがあるような旋律のような気がしてますし、もしかしたらロックの名曲とかが紛れているのかも知れません。門外漢はこれだから。。(自虐)

Sean Waylandの演奏は、とりたてて上手い!!と言わせるほどのものではありませんが、ライブらしいあまり肩肘の張った演奏にはなってなく、気持ちよく鍵盤を弾きまくっているような感じ。
あまり頭を使わないで聴いていてとても気持ちよいような演奏です。
途中2曲くらい歌が入っていますが、ライブのノリでは良いアクセントとして機能していると思います。

が、この盤の聴きどころは、アルバムの全編にわたってアグレッシブな演奏を繰り広げ続けているMark Guilianaのドラムに尽きると思います。
よくぞ、これだけの時間あれだけの音数のドラム(しかも力感も充分)を叩き続けられるもんだと感心してしまうくらいに、アグレッシブで攻撃的なドラムで演奏を煽り続けているのは、これを聴いているだけで充分満足できるものがあります。
正直、このドラムを聴いているだけで他の楽器(オルガンとベース)は添え物になっていると言っても過言ではないというのは言い過ぎです。

最後の曲が、歌入りの演奏を1分くらい演ったあと演奏中断、MC(メンバー紹介?)が入ってそこからインストの曲がスタートするのですが、この辺もライブらしい雰囲気で聴いてて気持ち良くなってきます。


ベストは6曲目の淡々とした進行が乾質のドラムと好相性で個人的には好きです。

Sean Wayland "Live at 55Bar Dec 2009" (http://diskunion.net/portal/ct/detail/JZ110308-70)

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