Esperanza Spalding "Radio Music Society"

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ここ最近の話題性満載のEsperanza Spaldingの新譜がリリースされました。
彼女のリーダー作は、先日の"Junjo"で一通り聴いたことになっていまして、その布陣は以下の通りとなります。
 "Junjo"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61197577.html)
 "Esperanza"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59631520.html)
 "Chamber Music Society"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60189919.html)

メンツは多すぎるので割愛します。
Leo Genovese(P)、Terri Lyne Carrington(Ds)、Esperanza Spalding(B,Vo)
というのが基本構成になってる模様。この3人は2枚目から変わらずの3枚目の共演ということになるようです。
裏ジャケにfeat.という語で、ミュージシャンをいれてまして、それも記載しておきます。
5曲目、Algebra Blessett and Lionel loueke
6曲目、Joe Lovano
10曲目、Lalah Hathaway
それと、メンツのところにAmerican Music Program という12人の管だけのユニット?の名前が書かれていますが、調べてみるとオレゴンの高校生バンドのようですね。7,12の2曲に入っているようです。

演奏曲は以下の通り、stevie Wonder, Wayne Shorterの曲と残りはオリジナルということのようです。
1 Radio Song
2 Cinnamon Tree
3 Crowned & Kissed
4 Land Of The Free
5 Black Gold
6 I Can’t Help It
7 Hold On Me
8 Vague Suspicions
9 Endangered Species
10 Let Her
11 City Of Roses
12 Smile Like That

楽曲としては、ジャズというよりはポップスとか、普段自分が聴くようなボーカルの類とみたほうがしっくりくるところがありますが、これは"ラジオミュージック"とタイトルをつけているところで、その手の音楽であることを諮詢しているんだと思います。
"チェンバーミュージック"が室内楽なので、"ラジオミュージック"でも通じる音楽ジャンル?が存在していると推測しています。("ながら"で聴けるような音楽とでもなるんですかね??)

前作が弦楽器とのコラボレーションを考えて作られた作品となりますが、その例でいくと、今作は管楽器とのコラボレーションを考えて作られたということになるようです。

演奏ですが、聴いていてこれまでのEsperanza Spaldingのサウンドを正調的にしかっり継承した音楽であることが明瞭に感じられます。
これまでのEsperanza Spaldingの楽曲に慣れ親しみ、それを楽しみにしている面々には、期待を裏切らない作品に仕上がっていると思います。
ベースも、これまで同様しっかり強めに録られているので、ベース演奏もたのしむことができます。
曲構成(アレンジ)もよく練られている感じがありますし、しっかり作り込まれた完成度の高い作品という印象を持ちます。

プロモーションで来日したときもこのPVでの宣伝だったようですし、巷の話題でも映像作品の評判がすこぶるよろしいようなので、これから買うならDVD付きが良さそうです。
(タイトルがラジオなんだから映像は不要とも言える(笑))

個人的ベストは、8曲目ですかねぇ。


Esperanza Spalding "Radio Music Society" (http://www.hmv.co.jp/product/detail/4964655)

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