Celso Fonseca / Ronaldo Bastos "Liebe Paradiso"

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この盤は、"Paradiso"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/532626)(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a37317991.html)という1997年のアルバムを出しているが、その音源と2011年のLiebeセッション(2011年にあらたに録音した?)を被せて新しいサウンドに作り上げた作品という紹介になっています。
元アルバムが11曲だったものを、4曲目は複数曲の合成にして2曲の新曲を加えているということで、さらに順番も入れ替わっていまして、ざっと調べて以下のような状態になっています。

 元→新,1→5,2→3,3→11,4→9,5→1,6→7,7→10,8→2,9→4,10→6,11→4

8曲目12曲目が新曲。4曲目が2つの過去曲に新曲の合成ということになります。

演奏曲は以下の通り。上記説明の通り8曲目12曲目が新曲。4曲目が合成曲となります。

1 Paradiso
2 Flor da Noite
3 Candeeiro
4 Quanto Tempo / Minos / Vento Azul
5 Voce Nao Sacou
6 Out of the Blues
7 Ela Vai pro Mar
8 O Tempo Nao Passou
9 Denise Bandeira
10 Polaroides
11 Alma de Pierro
12 A Thing of Beauty / Juventude

HMVの解説(http://www.hmv.co.jp/product/detail/4233270)の後半にいくつかの曲の構成状況について書かれています。
同様に、それぞれ聴き比べていけば、どういう風に作り変えているか調べることはできると思いますが、基本的にブラジルものは分析聴きするようなものではないと思っていますし、そもそもそういう聴き方(分析聴き)をしたい音楽ではないですよね(笑)

などと書いておきながら、ここで元アルバムを引っ張り出してきて、聴いてみましたが、大筋ではテンポ、アレンジ、雰囲気など元曲から大きく変えている部分はないようでした。
なんて、ちょっとしっかり聞いてみると、おおよそリズム強調系の音を減じて電子楽器による空間感増強をしているようなイメージなんでしょうか...。
あるいは幻想的な雰囲気を醸すような音を付加している感じになるんでしょうか...。
続けて聴くとサウンドがシンプルではなくなっているけど、それなりの効果は出ているような...
とはいえ、Celso Fonsecaの音世界と声色には独特なものがあって、それは多少なりとも減じられていると感じる部分はないので伴奏がどう変わろうと聴いている印象に差異はなく、元アルバムをかなりの回数聴いて全部覚えているような状況でない限りは、違和感を感じるようなこともないと思います。

ということで安心してCelso Fonsecaの音世界に身を委ねることができます。
曲順が変わっているのも、アルバムの曲順の流れに特別な意味があると感じられるものでもないので特に違和感を感じてないですねぇ。


Celso Fonseca / Ronaldo Bastos "Liebe Paradiso"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/4233270)

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