Kenny Garrett "Seeds From The Underground"
Kenny Garrettの新作は1管+Perのクインテット編成が基本となります。
前作が2008年の"Sketches Of MD"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a55359642.html)となりPharoah Sanders(そうか!!ここでPharoah Sandersをフィーチャしていたんですね。昨今のClub jazzの隆盛を考えると志の高さを感じずにはおれません)を迎えた2管でのライブでした。
本作は、4年ぶりの新作ということになります。
メンツは、1管+ピアノトリオ+パーカッションが基本構成になるようです。
ピアノとベースは前作からのメンツを起用。ドラムはRonald Brunerという人を連れてきています。
ちょっと調べたら"Stanley Clarke Band"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59674640.html)のドラマーでした。
ボーカルがクレジットされていますが、8曲目だけでの起用ということで良いと思います。
Kenny Garrett(As,Ss)、Benito Gonzalez(P)、Nat Reeves(B)、Ronald Bruner(Ds)、Rudy Bird(Per)
Nedelka Prescod(Vo)
演奏曲は以下の通り。全部Kenny Garrettのオリジナルということで良いようです。
1 Boogety Boogety
2 J.Mac
3 Wiggins
4 Haynes Here
5 Detroit
6 Seeds from the Underground
7 Du-Wo-Mo
8 Welcome Earth Song
9 Ballad-Jarrett
10 Laviso, I Bon
演奏は、おおざっぱにはベースとピアノががっちりとしたリズムを形成している上で、Kenny Garrettのサックスが自由奔放、縦横無尽にソロを繰り広げているという構図で、ドラムとともに歯切れのよい音が溢れているという第一印象となります。
実際には、オーソドクスな4ビートを含めて、いろいろなサウンドが紛れているのですが、1曲目のラテン曲を筆頭にリズムをしっかり刻んだおおらかな演奏が基本になっていると思います。
で、サックスのブローが終わるとピアノのソロがおもむろにはじまるという感じなんですが、このピアノのソロがなかなかに侮れない演奏で、派手ではないんですが聴いているとなかなか興奮できるソロでむむぅと唸っているのですが、2004年に1枚リーダー作が出ているようですが、あまり目立った活動をしている感じもなくいぶし銀的な存在ということになるんでしょう。
Kenny Garrettがもう少し売れてくると頭角を現すかもしれません。
そのKenny Garrett自身も、曲の雰囲気も本作のコンセプト(自身が自由奔放にソロを繰り広げる)もあると思いますが、実に奔放かつおおらかでありながら個性をしっかり感じる演奏を繰り広げていて、本領発揮と言っても過言でない演奏を繰り広げています。こういう演奏がしっかり評価されれば...。
だいぶ減ったと思いますが、「Miles Davisバンド出身の」という接頭語はもう完全に不要と思います。
5曲目冒頭にスクラッチノイズを混入させていますが、これはMarcus Striskland, Robert Glasper等若手の繰り出すサウンドからの影響ということなんだと思います。
そういう意味では、リズムを重視しているサウンドというのもその影響がフレーバー的には効いているのかもしれません。
いろいろ書きますが、基本的には全体の歯切れの良いサウンドが印象的で、この歯切れのよいサウンドが非常に心地よいアルバムになっているということであります。
ベストは、10曲目にします。
最終曲でありながら格好良い意欲的な演奏で締めくくっているのは、次作への期待感を感じさせてくれます。
Kenny Garrett "Seeds From The Underground"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/4952749)
前作が2008年の"Sketches Of MD"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a55359642.html)となりPharoah Sanders(そうか!!ここでPharoah Sandersをフィーチャしていたんですね。昨今のClub jazzの隆盛を考えると志の高さを感じずにはおれません)を迎えた2管でのライブでした。
本作は、4年ぶりの新作ということになります。
メンツは、1管+ピアノトリオ+パーカッションが基本構成になるようです。
ピアノとベースは前作からのメンツを起用。ドラムはRonald Brunerという人を連れてきています。
ちょっと調べたら"Stanley Clarke Band"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59674640.html)のドラマーでした。
ボーカルがクレジットされていますが、8曲目だけでの起用ということで良いと思います。
Kenny Garrett(As,Ss)、Benito Gonzalez(P)、Nat Reeves(B)、Ronald Bruner(Ds)、Rudy Bird(Per)
Nedelka Prescod(Vo)
演奏曲は以下の通り。全部Kenny Garrettのオリジナルということで良いようです。
1 Boogety Boogety
2 J.Mac
3 Wiggins
4 Haynes Here
5 Detroit
6 Seeds from the Underground
7 Du-Wo-Mo
8 Welcome Earth Song
9 Ballad-Jarrett
10 Laviso, I Bon
演奏は、おおざっぱにはベースとピアノががっちりとしたリズムを形成している上で、Kenny Garrettのサックスが自由奔放、縦横無尽にソロを繰り広げているという構図で、ドラムとともに歯切れのよい音が溢れているという第一印象となります。
実際には、オーソドクスな4ビートを含めて、いろいろなサウンドが紛れているのですが、1曲目のラテン曲を筆頭にリズムをしっかり刻んだおおらかな演奏が基本になっていると思います。
で、サックスのブローが終わるとピアノのソロがおもむろにはじまるという感じなんですが、このピアノのソロがなかなかに侮れない演奏で、派手ではないんですが聴いているとなかなか興奮できるソロでむむぅと唸っているのですが、2004年に1枚リーダー作が出ているようですが、あまり目立った活動をしている感じもなくいぶし銀的な存在ということになるんでしょう。
Kenny Garrettがもう少し売れてくると頭角を現すかもしれません。
そのKenny Garrett自身も、曲の雰囲気も本作のコンセプト(自身が自由奔放にソロを繰り広げる)もあると思いますが、実に奔放かつおおらかでありながら個性をしっかり感じる演奏を繰り広げていて、本領発揮と言っても過言でない演奏を繰り広げています。こういう演奏がしっかり評価されれば...。
だいぶ減ったと思いますが、「Miles Davisバンド出身の」という接頭語はもう完全に不要と思います。
5曲目冒頭にスクラッチノイズを混入させていますが、これはMarcus Striskland, Robert Glasper等若手の繰り出すサウンドからの影響ということなんだと思います。
そういう意味では、リズムを重視しているサウンドというのもその影響がフレーバー的には効いているのかもしれません。
いろいろ書きますが、基本的には全体の歯切れの良いサウンドが印象的で、この歯切れのよいサウンドが非常に心地よいアルバムになっているということであります。
ベストは、10曲目にします。
最終曲でありながら格好良い意欲的な演奏で締めくくっているのは、次作への期待感を感じさせてくれます。
Kenny Garrett "Seeds From The Underground"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/4952749)
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