Michelangelo Decorato "Plays Metheny"
Pat Methenyの楽曲のカバー集というと、Bob Curnowの"Music Of Pat Metheny And Lyle Mays"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/647532)が有名ですが、先日中古店を漁っていたらこの盤を見つけまして、思わず買い込んできた次第であります。
元値は1700くらいの値札が付いていましたが、40% offだったので、出費は大したことはありません。
というBob Curnowの上掲作品のVol.2が出ているのもつい最近知りました。
amazonで強制キャンセルくらいましたがTowerのリアル店舗で無事入手できています。
本作は、ジャケ上は3人並列記載ですがピアニストが実質リーダーのようでイタリアの人です。
長くなるので、表題は実質リーダー名義にしておきますが、ジャケ上は、
「Decorato - Liberti - Roverato meets Emanuele Cisi」
と書いてありますです。
2008年録音の2010年リリースの作品となります。
メンツは以下の通り、ピアノトリオ+管となります。
Michelangelo Decorato(P)、Gianlivio Liberti(Ds)、Marco Roverato(B)、Emanuele Cisi(Ts,Ss)
演奏曲は以下の10曲。8曲がPat Metheny、1曲がTom Jobimで1曲E Cisi/G Libertiのオリジナルが入っています。
1 Always & Forever
2 Uniquity Road
3 Across The Sky
4 Elucidation
5 Impro n.1
6 Sometimes I See
7 Save The Brothers Name
8 Interludio Passarim
9 Better Days Haed
10 Farmer Trust
1曲目、テンポこそかなりゆっくり目にしたピアノによる旋律からスタートしますが、そこからサックスが絡んできて、基本的にはまっとうに旋律を奏でていくような演奏。
2曲目は、ピアノが奏でる主旋律の上でサックスがソロを繰り広げるような演奏になっており、これが素材をあまり壊していないなかで、なかなか良い感じにジャズしてまして個人的には、気持ち良い演奏と聴いています。
3曲目も、ぐっとテンポを落として怪しい雰囲気を醸した演奏に作り変えていますが、旋律的には元曲がよく判る範疇にとどめているので、違和感はないですかねぇ
ワンホーンカルテットというフォーマットのため、ピアノが元曲の全体像を作り上げ、そのうえでサックスが主旋律を奏でることで
逆にいえば、ピアノトリオの部分で基本構造をしっかり構築できていればサックスは何をやってもよい余地が出来上がっているともいえるわけで、そういう意味でも2曲目のアプローチってのが個人的には面白く聴けました。
当然、いろんなところに出てくるソロの部分では、こんな感じになっているのは間違いないですが、冒頭からという使い方が斬新で良かったのですが、そんなんばっかりだと飽きるんですかね。。
9曲目も、元曲はリズムが明瞭に感じられるような演奏という認識ですが、ここではリズム感をだいぶ希薄にして、気楽にサックスで主旋律を奏でるような、昂揚感というよりリラックスな気分を呼び起こすような演奏に仕上げています。
10曲目も、テンポゆったり目な演奏になります。これは元もゆったり目な演奏ではありますが、牧歌的な感じを抜いてリラックスな気分を入れているような感じですかねぇ。。
これでアルバム終了となります。
4曲目だけがラテン調のリズムを強調したアップテンポの演奏となりますが、もうちょっと速めの曲あるいは速めのテンポにアレンジにした曲が入れてあっても良いのになぁとも思います。
アルバム全体を聴いていると、ちょっとゆるすぎる感じがするのが、残念といえば残念です。
基本は、主旋律を大きく崩すようなことはしておらず元曲の良さを大事にしたアレンジ、演奏になっているので、Pat Methenyファンが元曲の良さを楽しむ余地は十分に残されています。
ベストは2曲目でしょう。こういうアプローチの演奏をもうちょっと多くしてくれたら、訴求力ももう少し高かったんじゃないかとか思うのは私の思いすごしです。 きっと。
Michelangelo Decorato "Plays Metheny" (http://www.hmv.co.jp/product/detail/3958782)
元値は1700くらいの値札が付いていましたが、40% offだったので、出費は大したことはありません。
というBob Curnowの上掲作品のVol.2が出ているのもつい最近知りました。
amazonで強制キャンセルくらいましたがTowerのリアル店舗で無事入手できています。
本作は、ジャケ上は3人並列記載ですがピアニストが実質リーダーのようでイタリアの人です。
長くなるので、表題は実質リーダー名義にしておきますが、ジャケ上は、
「Decorato - Liberti - Roverato meets Emanuele Cisi」
と書いてありますです。
2008年録音の2010年リリースの作品となります。
メンツは以下の通り、ピアノトリオ+管となります。
Michelangelo Decorato(P)、Gianlivio Liberti(Ds)、Marco Roverato(B)、Emanuele Cisi(Ts,Ss)
演奏曲は以下の10曲。8曲がPat Metheny、1曲がTom Jobimで1曲E Cisi/G Libertiのオリジナルが入っています。
1 Always & Forever
2 Uniquity Road
3 Across The Sky
4 Elucidation
5 Impro n.1
6 Sometimes I See
7 Save The Brothers Name
8 Interludio Passarim
9 Better Days Haed
10 Farmer Trust
1曲目、テンポこそかなりゆっくり目にしたピアノによる旋律からスタートしますが、そこからサックスが絡んできて、基本的にはまっとうに旋律を奏でていくような演奏。
2曲目は、ピアノが奏でる主旋律の上でサックスがソロを繰り広げるような演奏になっており、これが素材をあまり壊していないなかで、なかなか良い感じにジャズしてまして個人的には、気持ち良い演奏と聴いています。
3曲目も、ぐっとテンポを落として怪しい雰囲気を醸した演奏に作り変えていますが、旋律的には元曲がよく判る範疇にとどめているので、違和感はないですかねぇ
ワンホーンカルテットというフォーマットのため、ピアノが元曲の全体像を作り上げ、そのうえでサックスが主旋律を奏でることで
逆にいえば、ピアノトリオの部分で基本構造をしっかり構築できていればサックスは何をやってもよい余地が出来上がっているともいえるわけで、そういう意味でも2曲目のアプローチってのが個人的には面白く聴けました。
当然、いろんなところに出てくるソロの部分では、こんな感じになっているのは間違いないですが、冒頭からという使い方が斬新で良かったのですが、そんなんばっかりだと飽きるんですかね。。
9曲目も、元曲はリズムが明瞭に感じられるような演奏という認識ですが、ここではリズム感をだいぶ希薄にして、気楽にサックスで主旋律を奏でるような、昂揚感というよりリラックスな気分を呼び起こすような演奏に仕上げています。
10曲目も、テンポゆったり目な演奏になります。これは元もゆったり目な演奏ではありますが、牧歌的な感じを抜いてリラックスな気分を入れているような感じですかねぇ。。
これでアルバム終了となります。
4曲目だけがラテン調のリズムを強調したアップテンポの演奏となりますが、もうちょっと速めの曲あるいは速めのテンポにアレンジにした曲が入れてあっても良いのになぁとも思います。
アルバム全体を聴いていると、ちょっとゆるすぎる感じがするのが、残念といえば残念です。
基本は、主旋律を大きく崩すようなことはしておらず元曲の良さを大事にしたアレンジ、演奏になっているので、Pat Methenyファンが元曲の良さを楽しむ余地は十分に残されています。
ベストは2曲目でしょう。こういうアプローチの演奏をもうちょっと多くしてくれたら、訴求力ももう少し高かったんじゃないかとか思うのは私の思いすごしです。 きっと。
Michelangelo Decorato "Plays Metheny" (http://www.hmv.co.jp/product/detail/3958782)
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