Bob Curnow BigBand "Music of Pat Metheny & Lyle Mays Vol.2"
この盤は当然入手していまして、感想としては 元曲をかなり忠実に生楽器(おもに管)で再現しているなというものでしたが、ＰＭＧの洗練されたサウンドをビッグバンドの分厚いサウンドが、ある種のバタ臭さや、ある種の暑苦しさを醸すサウンドで再現されるわけで、それに拒絶反応を起こすことも容易の想像できるようなサウンド展開となっていたわけであります。
個人的には、途中で良さがわかってきた感じだったと思います。元曲のイメージが強すぎるのでそれを消化したところで、違和感なくビッグバンドサウンドを楽しめるようになったんだと思います。
その"Music of Pat Metheny & Lyle Mays"が17年後にVol.2をリリースするってのはどういうことなんでしょう？
特にＰＭＧが盛り上がっているわけでもないですし。。しいて考えられるのが、OrchestrionでＰＭＧサウンドを１人で出せることを(ある意味)証明してしまったPat Methenyに対して、ＰＭＧサウンドの面白さを再認識してもらうための応援歌みたいなことをやりたかったのかなと。。(考えすぎ)
ビッグバンドのメンツは割愛します。
演奏曲は以下の１１曲。前作はstill life talking, letter from homeからの選曲(ホットな人気曲)が多かったと認識していますが、今作はSpeaking Of Nowからの楽曲が多くを占め、そこにimmerginary day, we live hereから曲と古い曲を交えた構成となっています。
個人的には、James演ってるのがちょっと楽しみってところでしょうか（笑）
1. A Place in the World
2. Follow Me
3. Wherever You Go
4. James
5. The Gathering Sky
6. You
7. And Then I Knew
8. Afternoon
9. As It Is
10. Chet's Call
11. The Heat of the Day
ちなみに、Vol.1の曲は以下の通り
1. - It's Just - Talk
2. Always and Forever
3. The First Circle
4. Letter From Home
5. Are We There Yet?
6. If I Could
7. See the World
8. Minuano (Six Eight)
9. Dream of the Return
10. Every Summer Night
11. In Her Family
12. Have You Heard
内容ですが、ここでも前作と同様に元曲のイメージを違わない盤石な演奏をビッグバンドで繰り広げております。
その分厚い管楽器のアンサンブルサウンドがPat Methenyの"さわやか"と言ってしまえるサウンドにそぐわないと言って拒絶する人がいても不思議ではないところまで同様のクオリティの作品に仕上がっていると言えるでしょう。
元曲がフェードアウトのものを、バババーーッバッ みたいに終わらせるのは、ちょっと(--;;
な部分もありますが。。
そういう意味では、演奏曲が異なるだけで内容としては、大差ないとも言えるわけではありまして、だから(Vol.2であって、違う曲を同様のコンセプトで演奏しているんでしょうけど)聴かなくてもよろしいなんていう人が出てくるかもしれませんが、ＰＭＧのいろいろな曲をビッグバンドサウンドで聴くってのはなかなかに興が乗っておもしろいもんでありますけどね。
ＰＭＧの音楽に思い入れが強いほど、その(演奏をはずしたところでの)曲の良さを再認識できるんじゃないかと思うんですけど、そういうもんでもないでしょうか？？
で、10曲目の"Chet's Call"って曲なのですが、これは正規のアルバムには入っていない楽曲のようです。
こういうのまで引っ張り出してくるってのは、彼ら(Pat Metheny & Lyle Mays)の作り出す曲ってのをこよなく愛しているということなんでしょう。
ベストは、大作の７曲目にします。曲も良いですが凄い演奏です。この盤のハイライトはこれでしょう。
Bob Curnow BigBand "Music of Pat Metheny & Lyle Mays Vol.2" (http://www.amazon.co.jp/dp/B006WLX1UW/)
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