橋爪亮督 "ACOUSTIC FLUID"

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橋爪亮督さんの新譜です。
橋爪さんといえば、ちょっと前は平井庸一さんのクールジャズユニットで演奏し..。
 "LENNIE'S PENNIES"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a56792626.html)
 "MARIONETTE"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58718058.html)
最近では、西山瞳さんのリーダー作で、1曲客演していました。
 "Music In You"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61005140.html)

先日、2006年の作品を中古で見つけて買ってきてなかなかの好印象だったので、メンツが同一の本作も予約しての購入をしています。ちなみに前作の紹介は以下。
 "Wordless"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61120136.html)

というメンツは、以下の通り。ピアノが3曲で客演しています。
橋爪亮督(Ts)、市野元彦(G)、橋本学(Ds)、織原良次(B)
佐藤浩一(P:2,3,8)

演奏曲は以下の9曲。全部橋爪さんのオリジナルで良いようです。
1 Current
2 Last Moon Nearly Full
3 Conversations with Moore
4 The Last Day of Summer
5 十五夜
6 Slumber
7 The Color of Silence
8 Journey
9 Home

中身は前作同様、ECMを範とする欧州系クールサウンドを基調とした演奏ということになるんだと思います。
橋爪さんのクールで繊細で丁寧な音出しで奏でられる旋律の美しさと神々しさ(と言ったら大袈裟)は変な魅力があって、格別うまいとも思えないし何に惹きつけられるのかよく判らんのですが、捉えられるとなかなか抜け出せない感じで。。(笑)
市野さんのギターがこれに寄り添って、個人的にはかなり気持ちよくなっちゃうフレーズを奏でていまして、やっぱりここに耳が惹きつけれれるのは、個人的にこのサウンドがよっぽど好きなんでしょう..。
市野さんのサウンドって(まだまだ、そうたくさんは聴いていないんですが)演奏するユニットによってカラーを変えているように思っているのですが、このユニットでのサウンドは個人的にはかなりツボです。

全体の温度感は低めでありながら、緊張感は若干希薄め(5曲目が高いほうか?)。
クールにそれぞれがそれぞれのパートを淡々と奏でられていくようでありながら、実は各人が呼吸を合わせている感じが、そこはかとなく感じられる演奏スタイルは、全体の雰囲気として前作からのものをうまく踏襲できていると感じられる。
ただ、前作より多少はPat Metheny臭は希薄になっていると感じられますかねぇ。。。
とかいって、細かいところで細かく小出しに使っているのはちょこちょこ感じられるので、目立たせていないだけってことかもしれません。


ベストは3曲目ですかねぇ。。

橋爪亮督 "ACOUSTIC FLUID"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/5003907)

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