Edward Simon / Scott Colley / Clarence Penn"A Master's Diary"

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Edward Simonのリーダー作は
 "Poesia"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58197818.html)
 "Unicity"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a43081647.html)
とJohn Patitucci(B)、Brian Blade(Ds)という強力な布陣のピアノトリオ作を聴いていますがその後の"Danny Boy"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/4240085)は買っておらず、久々の購入となりますが、やっぱりメンツ面で気を惹かれたというのが動機になったんだと思います。
そのメンツは以下の通り。
Edward Simon(P)、Scott Colley(B)、Clarence Penn(Ds)
Diego Urcola(Tp:1)

演奏曲は以下の10曲。1曲目と7曲目、2曲目と8曲目、3曲目と10曲目、5曲目が9曲目と同じ曲の別バージョンをいろいろ披露してますね。。
全部、イタリアの映画音楽の作曲家であるFiorenzo Carpi の作品となっています。
1 Eugenia’s Thema
2 Passeggiata nel Parco
3 In Creca di Cibo
4 Nel Parco
5 Diario di un Maestro
6 Valzer Lento
7 Eugenia’s Thema
8 Passenggiata nel Parco
9 Diario di un Maestro
10 In Cerco di Cibo

録音が2006年7月らしいのですが、なぜ6年も経ってからリリースしたかは、疑問符がたくさんつきます。
特に、Fiorenzo Carpiがどうとかという感じでもなさそうですし..(ちゃんと調べてないが)

ピアノトリオでの演奏が5曲。ピアノとベースで1曲、ピアノソロで3曲。Tp入りで1曲という曲構成であっていると思います。
で、冒頭に書いたとおり4曲を2つのバージョンで収録。+2曲という構成になります。

ピアノトリオを選んでいる楽曲は、4ビート基調の日本人好みの平易な旋律のちょっとマイナー系の楽曲。
もしかしたら、元々歌詞があるのか?と思わせるくらい判りやすい旋律の曲が多いと感じています。
もっとも、映画音楽が元のようなのでその可能性は高いとも思えますが。。

4,5,10 とピアノソロが含まれていますが、これも、抒情性のある(やっぱり日本人が好みそうな)ていねいな演奏をしていまして、悪くはないのですが。。(個人的には、ピアノトリオより良いかも..)
が、個人的には楽曲が平易で演奏が優し過ぎと感じてしまう部分が多めにありまして、ちょっとだけ物足りないというか、飽きるの早そうというか、そういう感じがありますかねぇ。
逆にいえば、安心して聴ける演奏が多いともいえるわけで、あまり肩ひじ張らずに聴くのが吉なアルバムなのかと思ってみたり..。
じっくり聴けばじっくり楽しめる演奏があることも、わかっているつもりですが...。(う~む)


4曲の2つのバージョンがどれほど違うかというのも興味津々な部分となりますが、これはそれぞれ結構雰囲気が変わった演奏をしていて、同じ曲を続けて聴くようなことをして、その違いを楽しむのもなかなか楽しい聴き方だとは思いました。

ベストは、やっぱりアップテンポな曲が好きです。8曲目になります。


Edward Simon / Scott Colley / Clarence Penn "A Master's Diary"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/4952564)

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