Piotr Lemanczyk "Guru (feat. David Kikoski)"
Piotr Lemanczykという人はポーランドのベーシスとらしいですが、過去に名前を聴いた記憶もなく..
って、たぶんDavid Kikoski以外知ってる名前は皆無です。
というメンツは以下の通り。2管の正統的なクインテット編成となります。
Piotr Lemanczyk(B)、David Kikoski(P)、Maciej Sikala(Ts)、Cezary Konrad(Ds)、Maciej Fortuna(Tp)
演奏曲は、Dave Brubeckの3曲目、スタンダードの6曲目にPiotr Lemanczykのオリジナルを加えて下記8曲となります。
1 Guru
2 For M S
3 In Your Own Sweet Way
4 On The Inner
5 Home Pictures
6 You Dont Know What Love Is
7 Trying The Blueone
8 Guru / Alternative Take
ちょっとモードな雰囲気を持った楽曲を中心にストレートアヘッドな演奏を、いぶし銀的なサックスと、鮮烈な
トランペットのフロントで構築するようなスタイル。
この盤の聴きどころは誰が何と言おうと、David Kikoski以外のなにものでもなく、実に見事な演奏を聴かせてくれています。
これまでも、実力がめきめきと上がっていることは、近作のピアノトリオ作 "Consequences"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61421095.html)の例を見るまでもなく注目に値するところでありますが、この盤でもその実力は遺憾なく発揮され絶妙なタイミングでの絶妙なバッキングしかり、これでもかと引き倒すソロの場面しかり、これを聴かずしてこの盤でなにを聴く。。というのは言い過ぎですが。。
他が悪いとは言いません。Maciej FortunaのTpの印象的に鮮烈なソロをがっちりキメているところとか、堅実でありながらときにDavid Kikoskiに煽られて暴れるドラムのバッキングとか、(若干地味なれど)軽やかなフレーズが心地よいベースなんかも充分良い聴きどころを持っているのはよく判るんです。
判るんですが、それ以上にDavid Kikoskiの演奏が際立って冴えわたっており、演奏のクオリティをガツんと押し上げていることに異論を唱える人はいない(少ない)ところであります。
彼の実力の凄さは、起用したリーダーもよく判っており、タイトルに(feat. David Kikoski)といれ、各曲の要所でピアノがしっかり目立つようソロもたっぷり、しっかりとピアノの演奏を楽しめるような構成で作られています。
ベストは、最初と最後を彩るタイトル曲で良いと思います。
Piotr Lemanczyk "Guru (feat. David Kikoski)"(http://www.amazon.co.jp/dp/B0073SD3HE/)
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