The Bad Plus "Made Possible"

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The Bad Plusの約9枚目のアルバムになるようです。デビュー盤が2001年のようなので、もう10年以上のキャリアとなります。
(メジャー)デビュー時の衝撃度はかなり高くしばらくは結構話題になっていたと思いますが、その後ボーカル入れたり迷走して、最近ではあまり話題になることもなくなり、新譜が出たからと言って騒ぐような状況もないことも事実ではあります。

メンツは、変わらずの以下の通り。
Ethan Iverson(P)、Reid Anderson(B)、David King(Ds)
でも、各個人での活動、活躍は着実に行っている通りで、Ethan Iverson、Reid Andersonという名前は普通にお馴染みになっていると感じています。

演奏曲は以下の9曲。9曲目がmotianというクレジットになっているので、Paul Motianの曲と思われます。
他は、全部オリジナルという布陣となります。
1 Pound For Pound
2 Seven Minute Mind
3 Re-Elect That
4 Wolf Out
5 Sing For A Silver Dollar
6 For My Eyes Only
7 I Want To Feel Good Pt. 2
8 In Stitches
9 Victoria

前々作(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a55596270.html)が趣向を変えたボーカル入りの作品で、方針にブレが出たなと感じたのですが、前作(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59902655.html)では、当初の方針に戻って、大仰な演奏を聴かせてくれていました。
本作でも大半の楽曲では前作(=The Bad Plusの過去からの踏襲)と同様のスローテンポで大仰な演奏を聴かせてくれています。1曲目、2曲目の展開なんてまさに期待していた通りの演奏と言っても過言ではないような楽曲となっています。
3曲目ではフリーの要素とミニマルな要素を混入して現代音楽ぽい雰囲気を持ちますが、それでもまだまだThe Bad Plusらしい演奏と言える範疇に収まっています。
以降、基本的にはThe Bad Plusらしい演奏と言える楽曲が続くのですが、7曲目でテンポ速めの陽性な曲がはじまると、これは今までにはなかった要素を入れてきているなと感じられます。
テンポよく小気味良い演奏なんですが、端々でちょっと壊れかけるような引っかかりを感じるところが、一筋縄ではいかないThe Bad Plusらしさと言えるのかもしれません。
8曲目も、前曲とはうって変わってのスローな演奏で、ちょっとフリーの要素とクラシックの要素を混ぜ込んだような楽曲で、これも新機軸と言えるのかもしれません。
ただ、全体として重さを感じる演奏は個人的にはちょっとツラい感じですかねぇ。この曲が14分強でこのアルバムで最長の楽曲となります。
そして最後の曲も8曲目の雰囲気を残したような演奏で、この辺だけ聴いてこのアルバムがThe Bad Plusのものだと言い当てる人は皆無だろうなと言う演奏でアルバムは終了します。


ベストは新機軸を入れてきた7曲目とします。このチャレンジは個人的には評価したいところです。
その後の曲は、・・・ですが..

The Bad Plus "Made Possible"(http://www.amazon.co.jp/dp/B008OHV5C8/)

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