Dave Douglas "Be Still"
Dave Douglasの新作は、ボーカルの入った2管編成での演奏となります。
Dave Douglasを個人的にとりたてて気に入っているつもりはないんですが、なぜかいろいろ買い込んでいるというのは、無意識な部分で惹かれているのかもしれません。
とはいえ、本作は試聴した感じがとてもよかったので買ったというところが強いです。
メンツ的に、Linda Ohが入っていたからというのも多少なりともあったかもしれません。
というメンツは以下の通り。Jon IrabagonがMostly Other People Do The Killingのメンバー(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a57901461.html)。
Rudy RoystonがRalph Bowenのアルバム(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61392761.html)、
Linda Ohのリーダー作(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61380856.html)などでドラムを叩いていた人。
自blogを検索すると、実は登場頻度がかなり高い(汗)。LInda Ohはお馴染みです。
Dave Douglas(Tp)、Jon Irabagon(Ts)、Matt Mitchell(P)、Linda Oh(B)、Rudy Royston(Ds)、Aoife O’Donovan(Vo)
演奏曲は以下のとおり、クレジットがちゃんと書いてないのでよく判らないのですが、どうやらトラディショナルだったり、宗教音楽だったりが多いようです。
1. Be Still My Soul
2. High On A Mountain
3. God Be With You
4. Barbara Allen
5. This is My Father's World
6. Going Somewhere With You
7. Midle March
8. Livi Streams
9. Whither Must I Wander?
前半は、いわゆる土臭いアメリカのルーツミュージックといった赴きの演奏が続くのですが、この曲自体も沁みますが、ボーカルの声質が個人的にはとても気持ち良く気に入っています。
Aoife O'Donovanと言う人で"Crooked Still"というブルーグラスグループの人なんだそうです。
さらに、主役のDave Douglasのトランペットが絶妙な音量と音質とフレーズでバッキングをしていて、これはかなり唸らされます。これは見事にすばらしいと平伏しました。
買って聴いてから知ったのですが、この盤はDave Douglasの亡くなった母親へ捧げるアルバムと言うコンセプトがあったそうで、生前にその母親が葬儀用にと選んでいた曲を中心に選曲されているんだそうで..
日本と違って"聖者の行進"で葬儀をするような国なので、ダーク一辺倒の曲だらけではありませんが、それでも、明るい曲ってのは皆無で、讃美歌が多いからってのもありますが、厳粛な雰囲気だったり、荘厳な雰囲気だったりを醸すような楽曲が多いのですが、7曲目では、かなりフリーフォームな演奏が繰り広げられていたりして..
曲調が曲調なので、各人が前面で出しゃばるような自己主張の塊のような演奏ではないのですが、要所での各人の演奏の冴えというのは見事なもので..。
上にも書いたとおりDave Douglasの演奏は秀逸ですし、Matt Mitchellのピアノも凡庸な演奏なんてしておらず、絶妙かつ微妙に音をずらすような演奏で存在感を誇示しています。
Linda Ohのベースも、ここでは本領のゴリゴリとはいきませんが、それでもひと癖あるフレーズで存在感を出しています。Jon Irabagonは管としてはDave Douglasのインパクトが強いのでちょっと損をしているか?
でもって、Rudy Roystonのドラムが、これも曲調が曲調なので出番もそう多くなく、暴れまわるようなこともないのですが、滋味溢れる良いドラミングを聴かせてくれていて地味に良いです。
ベストはボーカル入りであることは間違いないのですが個人的には2曲目が好きですかねぇ
このアルバム、きっと地味な存在で終わると思いますが、聴く価値は大いにある良い演奏を集めたアルバムだと思います。
Dave Douglas "Be Still"(http://www.amazon.co.jp/dp/B008OHV5IC/)
Dave Douglasを個人的にとりたてて気に入っているつもりはないんですが、なぜかいろいろ買い込んでいるというのは、無意識な部分で惹かれているのかもしれません。
とはいえ、本作は試聴した感じがとてもよかったので買ったというところが強いです。
メンツ的に、Linda Ohが入っていたからというのも多少なりともあったかもしれません。
というメンツは以下の通り。Jon IrabagonがMostly Other People Do The Killingのメンバー(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a57901461.html)。
Rudy RoystonがRalph Bowenのアルバム(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61392761.html)、
Linda Ohのリーダー作(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61380856.html)などでドラムを叩いていた人。
自blogを検索すると、実は登場頻度がかなり高い(汗)。LInda Ohはお馴染みです。
Dave Douglas(Tp)、Jon Irabagon(Ts)、Matt Mitchell(P)、Linda Oh(B)、Rudy Royston(Ds)、Aoife O’Donovan(Vo)
演奏曲は以下のとおり、クレジットがちゃんと書いてないのでよく判らないのですが、どうやらトラディショナルだったり、宗教音楽だったりが多いようです。
1. Be Still My Soul
2. High On A Mountain
3. God Be With You
4. Barbara Allen
5. This is My Father's World
6. Going Somewhere With You
7. Midle March
8. Livi Streams
9. Whither Must I Wander?
前半は、いわゆる土臭いアメリカのルーツミュージックといった赴きの演奏が続くのですが、この曲自体も沁みますが、ボーカルの声質が個人的にはとても気持ち良く気に入っています。
Aoife O'Donovanと言う人で"Crooked Still"というブルーグラスグループの人なんだそうです。
さらに、主役のDave Douglasのトランペットが絶妙な音量と音質とフレーズでバッキングをしていて、これはかなり唸らされます。これは見事にすばらしいと平伏しました。
買って聴いてから知ったのですが、この盤はDave Douglasの亡くなった母親へ捧げるアルバムと言うコンセプトがあったそうで、生前にその母親が葬儀用にと選んでいた曲を中心に選曲されているんだそうで..
日本と違って"聖者の行進"で葬儀をするような国なので、ダーク一辺倒の曲だらけではありませんが、それでも、明るい曲ってのは皆無で、讃美歌が多いからってのもありますが、厳粛な雰囲気だったり、荘厳な雰囲気だったりを醸すような楽曲が多いのですが、7曲目では、かなりフリーフォームな演奏が繰り広げられていたりして..
曲調が曲調なので、各人が前面で出しゃばるような自己主張の塊のような演奏ではないのですが、要所での各人の演奏の冴えというのは見事なもので..。
上にも書いたとおりDave Douglasの演奏は秀逸ですし、Matt Mitchellのピアノも凡庸な演奏なんてしておらず、絶妙かつ微妙に音をずらすような演奏で存在感を誇示しています。
Linda Ohのベースも、ここでは本領のゴリゴリとはいきませんが、それでもひと癖あるフレーズで存在感を出しています。Jon Irabagonは管としてはDave Douglasのインパクトが強いのでちょっと損をしているか?
でもって、Rudy Roystonのドラムが、これも曲調が曲調なので出番もそう多くなく、暴れまわるようなこともないのですが、滋味溢れる良いドラミングを聴かせてくれていて地味に良いです。
ベストはボーカル入りであることは間違いないのですが個人的には2曲目が好きですかねぇ
このアルバム、きっと地味な存在で終わると思いますが、聴く価値は大いにある良い演奏を集めたアルバムだと思います。
Dave Douglas "Be Still"(http://www.amazon.co.jp/dp/B008OHV5IC/)
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