Donald Fagen "Sunken Condos"
関連の2人と1ユニットの最近のリリース状況は以下の通りとなります。
1982年の"Nightfly"リリースから潜伏期間を脱却した後、2人のソロ作がそれぞれ1枚ずつリリースした後Steely Dan名義で2枚のリリースがあり、その後またソロ名義でのリリースに戻ったということになります。
ただ、ライブはSteely Dan名義で連綿と続いているようなので、アルバムのクレジットがどうであろうと、2人が仲違いしたとか、そういうことはないと思っています。
各人がやりたいことをしっかりやれるように、名義を使い分けられる良い状況になっているんだと思います。
Donald Fagenのリーダー作
"Nightfly" :1982
"Kamakiriad" :1993
"Morph the Cat" :2006(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a28708405.html)
Steely Dan名義のリーダー作
"Two Against Nature" :2000
"Everything Must Go" :2003
Walter Becker
"11 Tracks of Whack" :1994
"Circus Money" :2008(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a53932000.html)
メンツは概ね固まっているようですが、割愛させていただきます。
そういえあ、Kurt Rosenwinkelの名前がありました。。
演奏曲は以下の通りの9曲となります。曲は6曲目がカバーで、他はすべてオリジナルということのようです。
1 Slinky Thing
2 I'm Not The Same Without You
3 Memorabilia
4 Weather In My Head
5 The New Breed
6 Out Of The Ghetto
7 Miss Marlene
8 Good Stuff
9 Planet D'rhonda
Donald Fagen / Steely Dan の楽曲ってのはひとクセもふたクセもあるものが多いから、最初に聴いたときって、
なんだかピンとこなかったり、違和感を感じたり、最初から絶賛って感じにはなりません。
ものすごい期間のブランクの後にリリースされた"Kamakiriad"のときはそれが顕著で、"Aja""Gaucho""Nightfly"の印象を強く持って新譜を聴きだしたときの"なんだなんだ?感"ってのは、けっこうなものがありました。
本作は大筋では1993の再活動からの雰囲気の範疇の演奏にはなりますが、それでも最初はちょっと??というか違和感と言うか、そんなものを感じました。
何度か聴いていると、それが快感にかわり、愛すべき楽曲に変わり、何度聴いても良いなぁと感じられるようになり。。。ものすごいことだと思います。
良く聴いていると、それまでの Donald Fagen / Steely Dan の楽曲、演奏の雰囲気を持ったフレーズ、アレンジ、音使いが垣間見れるところがいくつもあって、ニヤついたり、変に納得したり、へぇと驚いたりってのも、この作品の別な楽しみ方ができる部分になっているかもしれないです。(気にしなくても全然楽しいんですが)
とりあえず、この盤のスルメ度は相当あり、この文章を書くまでに相当量聴いているつもりですが、全然飽きません。
まだまだまだ、楽しく聴き続ける自身があります。
っていうか、この作品はこれまでのベストと言っても過言ではないんじゃないかと、急速に自分の中で輝きだしています。まいったなぁ(意味不明)
2曲目が最初のシングルになっているようですが、ベストは・・・どれも捨てがたいです。決められませんでしたorz
Donald Fagen "Sunken Condos"(http://www.amazon.co.jp/dp/B008O9V4C2/)
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