Pierre De Bethmann "Go"

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Pierre De Bethmannは一部で大盛り上がりしたPrysmと言うユニットのピアニストになります。
彼のリーダー作としては、"Cubique"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59097986.html)を過去に取り上げたことがあります。

メンツは前作(2管+1G)の厳選メンバーと言う感じで、1管のカルテットになります。が、管はDavid El-Malekを抑えてくるところがすばらしい(笑)
Pierre de Bethmann(P)、David El-Malek(Ts)、Vincent Artaud(B)、Franck Agulhon(Ds)

演奏曲は、以下の通り。全部オリジナルだと思います。中身が全部フランス語のようでちゃんと解読できませんでした(笑)
1 Instable
2 On change
3 Froiss
4 Humain, jamais trop
5 Go
6 Attends
7 Prodigue
8 Friche
9 Pardi
10 Prodigues

いかにも、最近のジャズと言う感じのモーダルな雰囲気たっぷりの演奏というのが第一印象。
が、あまり辛気臭いダークな雰囲気を色濃く感じるような感じでもなく、実は結構惹かれています。
これは、おそらく旋律が比較的平易でありながらリズムパターンを複雑にすることで、曲の全体構成を形造っているところが、ヘヴィな印象を与えつつも聴き易いサウンドになっている要因ではないかと勘繰っています。
こういう感じって、ちょっとSteely Danを彷彿とさせているような気分を感じさせてくれて、たぶん新しサウンドを模索していた結果と言うことなんじゃないかなぁなんて想像しています。
ここのところ、Donald Fagen(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61606493.html)聴き過ぎかもしれませんが..。

Pierre de BethmannのピアノとDavid El-Malekのサックスが良い塩梅にフロントの役割を担っているという印象があります。
管が入るとどうしても管が主役然とすることが多いですが、出番の調整と、バックに入った時のピアノのフレーズが耳目に値する絶妙なものであるところで、バランスを保っているのかなぁと..

ベースとドラムは、上掲のとおり、複雑めなリズムパターンの生成に一役買っている重要な立場となるわけですが、前面に出張って自己主張を繰り広げるような感じではなくあまり注目したくなるようなところはないんですが。。
とはいえ、絶妙なタイミングでの絶妙なアクセントづけは唸らされるものがあります。この塩梅が楽曲の印象作りに大きく影響していると思いますよ。うまい演奏家だと思います。

内容としては、前作の最後で「全体としてはまだまだ実験性が強いというかその範疇を超えて作品としての力感には達していないんじゃないかなぁ」なんて書いていますが、そういう意味では実験性を残しつつ作品としての完成度も出てきていると思います。実は、この文章を書くまで相当量聴きまくってます。
ただ、Prysmの荒々しさ激しさを求めて買てくると肩透かしを食らうので、注意。

ベストは、9曲目ですかねぇ。


Pierre De Bethmann "Go" (http://www.amazon.co.jp/dp/B00879AYH0/)

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