High Five Quintet "Jazz For More"

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High Fiveは、3枚目の"Five For Fu"から聴き始めて、"Split Kick"のときには「買わなくても..という気もしたのですが、」
なんて書いていますが、旧作も1枚見つけて買いこんでありますし、今回も1枚目が再発されるってんで、いそいそと予約入れて買っているわけでありまして。。(って、ずいぶん前の話ですが)
本当は、イタリアものは厳選買いにして、あまり手を広げないよう自主規制をかけているつもりなんですが。。

そんでもって5枚のアルバムが全部そろったことになりまして、過去紹介作品は以下の通りとなります。
 "Five For Fun"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a54974801.html)
 "Jazz Desire"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a56871318.html)
 "Live For Fun"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a57109159.html)
 "Split Kick"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60006132.html)

メンツは以下の通り。最新メンバーとはベースとピアノが異なっていることになります。
Lorenzo Tucci(Ds)、Pietro Ciancaglini(B)、Julian Mazzariello(P)、Daniele Scannapieco(Ts)、Fabrizio Bosso(Tp)

演奏曲は以下の9曲。メンバーが含まれるオリジナルがほとんどで、3曲目がHorace Silverです。
1 Ju-Da
2 Rong Time Rag Time
3 The Jody Grind
4 Agosto
5 On The Way Home
6 Easy Leaving
7 Fast Mood
8 Waiting For D
9 Dear J

演奏はこれまでの作品とは違わず(ていうか、この盤が最初)もろハードバップなご機嫌な演奏が楽しめます。
一瞬のスネアロールからはじまる1曲目。テーマは2管のユニゾン。キャッチーでありながら能天気に過ぎないサウンド。
ピアノのイントロからはじまる2曲目。ちょっとテンポを落とした演奏となります。2曲目でここまで落ち着くのはこれまでのアルバムにはない傾向か?
ピアノトリオでのファンキーなイントロで始まる3曲目。side winderを彷彿とさせるようなジャズロック臭を感じさせる楽曲。
ピアノのイントロからサックスのサウンドがいやらしい(笑)バラードの4曲目。
という感じで、全体的にその後のアルバムよりも哀愁感をより多め持っているような印象を受けます。
2枚目"Jazz Desire"も哀愁感を感じていたようなので、最近作になるに従って能天気度合いが上がっているということなんでしょう。

各人の演奏について、これまで同様の印象ですかねぇ。"Five For Fun"のコメントに以下のような文言がありますが、このイメージから大きくは違いません。
 Fabrizio Bossoのちょいとスタイル的には古いのか?とも思えますが、良く唄うTpが主役として
 君臨し、Daniele ScannapiecoのTsが次鋒で控え、全体的にはTpの影に隠れがちではありますが、
 次鋒としての役目をきっちり果たし、Luca Mannutzaのピアノが冴え冴えと響くのは、策士の如しって
 感じでしょうか(笑)
しいて言えば、Daniele Scannapiecoの印象がこのときより良いことと、Luca Mannutzaのピアノがファンキーに響いているなぁという感じでしょうか。

ベストは、この盤の中ではハイスピードが際立つ7曲目にしておきます。格好良いです。


High Five Quintet "Jazz For More"(http://www.hmv.co.jp/product/detail/130925)

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