David Schnitter "Live at Smalls"

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今回の"Live at Smalls"のリリースは以下の4枚となります。
Dezron Douglas "live at smalls"
Grant Stewart "live at smalls"
Tyler Mitchell "live at smalls"
David Schnitter "live at smalls"

このシリーズは、全部買いすることにしているので、今回もリリース情報を見つけた時点で、一気に発注をしています。
かの国から直接取り寄せることで多少なりとも費用の節約をしているつもりですが、入手してから文章公開までの時間がかかり過ぎなのは。。orz

今回のリリースの4枚とも、あまり有名な人がリーダーってわけではないので地味な4枚ってことになります。
リーダーのDavid Schnitteは聞いたことなさそうです。Spike Wilner、Ugonna Okegwoは知ってる名前ですね。
Anthony Pinciottiも聞いたことない名前です。
1ホーンのカルテットにボーカルが数曲で入る構成となります。

David Schnitter(Ts)、Marti Mabin(Vo)、Spike Wilner(P)、Ugonna Okegwo(B)、Anthony Pinciotti(Ds)

演奏曲は以下の8曲。David Schnitterのオリジナルが4曲、ジャズメンオリジナルが3曲。スタンダードが1曲
という布陣になります。
1 Drone Tone (Schnitter) 
2 Squeamish (Schnitter) 
3 Peace (Horace Silver) 
4 Star Eyes (Gene Depaul) 
5 Portrait (Schnitter) 
6 Wise One (John Coltrane) 
7 Soul Eyes (Mal Waldron)
8 Freeway (Schnitter) 

メンツは上記布陣となりますが、全曲がボーカル入りなわけではなく1ホーンでの演奏がほとんどを占めています。
1曲めはMichael Breckerが演ってそうな、ちょっと前のNY系サウンド系8ビートの格好良い楽曲で1ホーンカルテットでの演奏
2曲めは、一気にフリー濃度が濃くなって、リズムも存在せず4者が訥々とした音を吐き出すような演奏で、途中のピアノソロが印象的な楽曲。
3曲目はHorace Silverのバラードなのですが、ここでようやくボーカルが入りますが、粘るようないかにもなジャズボーカルは、個人的に好みじゃないので。。(苦笑)
4曲目は、単調なリズムの上でサックスが吠えるイントロから、ちょっと調子っぱずれに奏でるテーマになだれ込むという、一聴John Coltraneの演奏を彷彿とさせるもの。
5曲目もドラムの出現率の低いフリー感の強い演奏、6曲目がピアノのイントロからサックスが絡む音数少なめのミディアムスローな美しい旋律の楽曲。7曲目がボーカル入りのバラード調の演奏、最後が5曲目に雰囲気が近いフリー調の演奏。

ボーカルが入るアルバムで、ここまで曲毎に雰囲気がガラガラと変わるアルバム(ライブ)ってのもかなり珍しいと思います。
なんで、全体としてとても散漫な印象を受けるのではありますが、なんとなくしっくり聴けてしまうのはなんなんでしょうね。


ベストは1曲目になります。この冒頭の演奏は良いと思います。

David Schnitter "Live at Smalls"(http://www.amazon.co.jp/dp/B009LRJ94Q/)

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