Yaron Herman "Alter Ego"
あけましておめでとうございます。今日から新年の紹介をスタートします。今年も変わらずのご愛顧をよろしくお願いいたします。
Yaron Hermanは2008年に2枚目のリーダー作を買ってからのつきあいとなりますが、これまではほとんどがピアノトリオでの演奏と言うことになります。
おおよそ、1年1枚のペースでコンスタントにリーダー作をリリースしているようですが、1~2作は抜けているかもしれないですが、おおよそのところは聴いているんだと思います。
紹介記事は以下の通り
"a time for everything"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a51245527.html)
"Variations Piano Solo"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a56902172.html)
"MUSE"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a57992860.html)
"Follow The White Rabbit"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60174189.html)
本作は、リーダー作としてはおそらく初めて管を導入した作品になるんだと思いますが、2管のクインテット編成となっています。
メンツは ベースにStephane Kereckiが入っているところが個人的白眉ということになります。
Yaron Herman(P)、Emile Parisien(Ts,Ss)、Logan Richardson(As)、Stephane Kerecki(B)、Ziv Ravits(Ds)
演奏曲は、11曲がYaron Hermanのオリジナルで、他2曲(6,10)という構成で全部で13曲入りとなります。
1 Atlas and Axis
2 Mojo
3 Heart Break Through
4 Your Eyes
5 La confusion sexuelle des papillons
6 Ukolegavka/Wiefenlied
7 From Afar
8 Snbath
9 Homemade
10 Hatikva
11 Mechanical Brothers
12 Madeleine
13 Kaos
冒頭、訥々としたピアノソロからスタートしテーマに入る瞬間に他の楽器が一気に入り込んでくる。
ちょっと重々しい雰囲気を感じさせる曲調ではあるが、暗さとはちょっと違う雰囲気を醸す、(個人的になぜか)妙に惹かれる楽曲。
以降も、全体にフリーの要素はほぼ皆無で、温度感としては低めの演奏が続きます。
これは良い意味でStephane Kereckiのベースが効いているからかと思われます。
ただ、温度感低めといえども北欧のそれを感じる要素は希薄で、曲調(進行)が不安感を煽るようなものが多く、4ビートは皆無、欧州的な演奏と言うことになると思います。
サックス(Emile Parisien, Logan Richardson)の音色がECMのサウンドに近いと感じれれるのも、全体の雰囲気形成には影響しているところはあると思う。
曲は、半分以上が3分前後の楽曲で、次々と異なるモチーフの演奏が走馬灯のように流れ去るような感じがあります。
とはいえ、雰囲気が近い演奏が続くのである種の流れ(ストーリー性)を感じさせる部分があるのかなぁ..
演奏の肝がStephane Kereckiと感じているのは、贔屓目なところがあるとは思うが、それでも存在感のあるベースで全体をがっちり締めつけている感じはやっぱり好感触であります。
それと、Yaron Hermanのピアノが良い。美しさと荒々しさを絶妙にブレンドしたサウンドがすばらしい。
ここに、しっかり寄り添うドラムの3者で形成するピアノトリオがなかなかに強力で、さらにここに違和感なく2本のサックスが絡むような演奏となっていて、全体としての一体感が絶妙で、誰か一人が際立つようなことのない演奏となっていて、これは、かなり良い感じです。
個人的には、かなり気に入った演奏です。
このアルバムはここ最近で一番聴いていて、年間ベストを挙げてからはこればかりと言っても過言ではない状況になっています。
もし、もうちょっと早くにこのヘヴィローテーション状態になっていたら、このアルバムを年ベストの3枚に入れていたかもしれません。
ちょっと、リリースが遅すぎたか(笑)
ベストは、リリカルな6曲目としたいと思います。短いんですが印象的に響きます。
Yaron Herman "Alter Ego"(http://www.amazon.co.jp/dp/B008CT6ZX2/)
Yaron Hermanは2008年に2枚目のリーダー作を買ってからのつきあいとなりますが、これまではほとんどがピアノトリオでの演奏と言うことになります。
おおよそ、1年1枚のペースでコンスタントにリーダー作をリリースしているようですが、1~2作は抜けているかもしれないですが、おおよそのところは聴いているんだと思います。
紹介記事は以下の通り
"a time for everything"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a51245527.html)
"Variations Piano Solo"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a56902172.html)
"MUSE"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a57992860.html)
"Follow The White Rabbit"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60174189.html)
本作は、リーダー作としてはおそらく初めて管を導入した作品になるんだと思いますが、2管のクインテット編成となっています。
メンツは ベースにStephane Kereckiが入っているところが個人的白眉ということになります。
Yaron Herman(P)、Emile Parisien(Ts,Ss)、Logan Richardson(As)、Stephane Kerecki(B)、Ziv Ravits(Ds)
演奏曲は、11曲がYaron Hermanのオリジナルで、他2曲(6,10)という構成で全部で13曲入りとなります。
1 Atlas and Axis
2 Mojo
3 Heart Break Through
4 Your Eyes
5 La confusion sexuelle des papillons
6 Ukolegavka/Wiefenlied
7 From Afar
8 Snbath
9 Homemade
10 Hatikva
11 Mechanical Brothers
12 Madeleine
13 Kaos
冒頭、訥々としたピアノソロからスタートしテーマに入る瞬間に他の楽器が一気に入り込んでくる。
ちょっと重々しい雰囲気を感じさせる曲調ではあるが、暗さとはちょっと違う雰囲気を醸す、(個人的になぜか)妙に惹かれる楽曲。
以降も、全体にフリーの要素はほぼ皆無で、温度感としては低めの演奏が続きます。
これは良い意味でStephane Kereckiのベースが効いているからかと思われます。
ただ、温度感低めといえども北欧のそれを感じる要素は希薄で、曲調(進行)が不安感を煽るようなものが多く、4ビートは皆無、欧州的な演奏と言うことになると思います。
サックス(Emile Parisien, Logan Richardson)の音色がECMのサウンドに近いと感じれれるのも、全体の雰囲気形成には影響しているところはあると思う。
曲は、半分以上が3分前後の楽曲で、次々と異なるモチーフの演奏が走馬灯のように流れ去るような感じがあります。
とはいえ、雰囲気が近い演奏が続くのである種の流れ(ストーリー性)を感じさせる部分があるのかなぁ..
演奏の肝がStephane Kereckiと感じているのは、贔屓目なところがあるとは思うが、それでも存在感のあるベースで全体をがっちり締めつけている感じはやっぱり好感触であります。
それと、Yaron Hermanのピアノが良い。美しさと荒々しさを絶妙にブレンドしたサウンドがすばらしい。
ここに、しっかり寄り添うドラムの3者で形成するピアノトリオがなかなかに強力で、さらにここに違和感なく2本のサックスが絡むような演奏となっていて、全体としての一体感が絶妙で、誰か一人が際立つようなことのない演奏となっていて、これは、かなり良い感じです。
個人的には、かなり気に入った演奏です。
このアルバムはここ最近で一番聴いていて、年間ベストを挙げてからはこればかりと言っても過言ではない状況になっています。
もし、もうちょっと早くにこのヘヴィローテーション状態になっていたら、このアルバムを年ベストの3枚に入れていたかもしれません。
ちょっと、リリースが遅すぎたか(笑)
ベストは、リリカルな6曲目としたいと思います。短いんですが印象的に響きます。
Yaron Herman "Alter Ego"(http://www.amazon.co.jp/dp/B008CT6ZX2/)
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