菊地成孔 "LUPIN the Third 峰不二子という女"

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ルパン三世のバリエーションで夜中にTV放送をしていたのは知っていましたが、夜中に録画して見るほどでもなかろうという感じでした。
たしか、第1話くらいはネット上で斜めに見ましたが、あまり集中して見ることもできず。。
子供の頃は、6時くらいにやっていたのを毎日のようにTVにかじりついて見ていたのに..

という放送で使われた音楽を菊地成孔が作っておりまして(正確には、菊地成孔情報から、ルパン三世のTV放映を知った)そのサントラ盤がリリースされたので、こちらは興味半々で買い込んできました。
最近、多少なりとも彼のやっていること(やりたいこと)の全貌が見えてきたかなという感じ(要するに聴かなくても想像できる)にはなってきているのですが、それでも聴いておきたい欲求が多少勝ったかなといったところです。

メンツは、セッションごとにいろいろ入れ替わっているようなので割愛しますが、坪口さん、ペペトルメントの弦楽器の皆さんとか..橋本一子さんの名前も見えました。

演奏曲は、サントラなんで、てんこ盛りの盛りだくさんになってます。書くだけで大変(笑)
01 聖痕
02 新・嵐が丘
03 峰不二子という女-1
04 絶望と享楽
05 誘惑
06 潜行
07 ルパン三世という男-1
08 石川五エ門という男-1
09 斬鉄の剣-1
10 忘却
11 フロイライン・オイレ1-儀式
12 症例-錯乱
13 次元大介という男-1
14 インディゴ・ブルー1
15 歌劇「トスカ」第一幕より「悲しみに暮れて知らせに来たのに」
16 快楽原理
17 フロイライン・オイレ2-喪失
18 次元大介という男-2
19 峰不二子という女-2
20 症例-解離
21 上空20000フィートのラテン
22 泥棒の定理
23 見世物小屋の女
24 美少年オスカー(2声のインベンション第13番 イ短調 BWV 784)
25 フロイライン・オイレ3-呪縛
26 ルパン三世という男-2
27 エレジー1
28 歌劇「トスカ」第二幕よりアリア「歌に生き、恋に生き」
29 症例-境界
30 ヒプノティック・ビート
31 石川五エ門という男-2
32 斬鉄の剣-2
33 ルパン三世という男-3
34 虚偽記憶
35 オブセッション
36 梟男
37 グラウコス・パーク
38 不二子の館
39 スティグマ
40 幻影
41 インディゴ・ブルー2
42 エレジー2
43 Duty Friend (tv size)

サントラとして断片的な演奏(おおむね1分前後)が続くのですが、元々切った貼ったに造詣が深い方でもあるので、曲の並べ方の上手さってのはあるんだと思います。
あまり意表を突かれることもなく、また単調で飽きることもなく聴きとおせるだけのパワーは持っています。

2曲目が、テーマソングの"嵐が丘"で、演奏としてはペペトルメントな、大仰でテーマソングとしは秀逸な作品だと思うのですが、ここに入るセリフが個人的にはちょっと。。。
これが、橋本一子さんの声らしいのですが、ちょっと舌足らずな口調が、合いませんでした orz

この後も、ペペトルメントだったり、ダブセクステットだったり、サックスソロだったりと、菊地成孔の音世界の博覧会的に断片的な演奏が繰り広げられます。
特記としては、クラシックモチーフの曲が多めなことになると思います。15,28曲目がプッチーニで24曲目がバッハでした。
でも、全体的にはどっかで聴いたことあるような雰囲気の演奏が多いと感じるのは、上述の通りってことですね(笑)
それと、37、38曲めが。。遊園地サウンド、ゲームサウンドとでもいうんでしょうか。ここだけは雰囲気がガラッ変わります(笑)

ちなみに、最短の曲は31曲目の"石川五エ門という男-2"で10秒、最長の曲は21曲目の"上空20000フィートのラテン"5分38秒のコンガ入りの4ビートでした。

そして、最後の曲が番組のエンディングだったんだと思うんですが、過去のTVのエンディング(♪"足ぃ元にぃ絡みぃつくぅ"とか)をも彷彿とさせるようなこれは良い曲だと思います。
1分強で終わっちゃうんですが、フルコーラス作って入れてくれていればよかったのに..


菊地成孔 "LUPIN the Third 峰不二子という女" (http://www.amazon.co.jp/dp/B009P7YOS8/)

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