Duke Ellington, Ray Brown "This One's For Blanton"

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このアルバムは、先日行けなったライブ(山口コーイチ(P)、不破大輔(B))の解説文に店主様が「・・レイ・ブラウンとエリントンのThis One's For Blanton!も忘れられない。しかしピアノとベースとのDUO作品を選べと問われればジミー・ブラントンとエリントンの4曲を私は選ぶだろう。」という一文を書いておりまして、Charlie Haden, Stephane Kerecki, Avishai Cohen, Terje Geweltとピアノとベースのデュオを好んで聴いてきた身には、気にせずにはおれない一言でありました。
が、ベストと言われているJimmy Blantonの演奏が聴けるCDは残念ながら入手困難。ということで同じエリントンとのデュオ作である本盤を入手してきた次第であります。

ということでメンツは以下の通り。
Duke Ellington(P)、Ray Brown(B)

演奏曲は、前半(A面)がいわゆるスタンダード、後半(B面)が組曲という構成になります。
1. Do Nothin' Till You Hear From Me
2. Pitter Panther Patter
3. Things Ain't What They Used To Be
4. Sophisticated Lady
5. See See Rider
6. Fragmented Suite For Piano And Bass: First Movement
7. Fragmented Suite For Piano And Bass: Second Movement
8. Fragmented Suite For Piano And Bass: Third Movement
9. Fragmented Suite For Piano And Bass: Fourth Movement

1曲目、ピアノの高音の打音から、ベースがドドッと入ってくるところで、一気にヤられました。
これ、良い装置でかなりの音量で聴いたらそれだけで陶酔できるようなサウンド。
そこからテーマを奏で、その後のピアノソロの後ろで奏でられるウォーキングベースの気持ち良さと言ったら筆舌に尽くせません。
こういう演奏が楽しいから、ジャズを、オーディオを、止められないと言っても過言ではないようなところであります。
2曲め以降も、ダイナミックなピアノとそれに負けないベースの強力強烈なサウンドをたっぷりと楽しむことができます。
後半の組曲も、曲としてはお馴染みのものではなくなりますが、テンションは前半よりも高いところで維持された緊張感溢れる演奏で、聞き流すにはもったいない

こういうのを聴いてしまうと、普段良いのか悪いのか判らん新譜を探し出して買い漁っているよりも、よっぽど聴き応えのある良い演奏を効率よく聴けるんじゃないかとか、考えてしまったり。。(嘘)
しかも、かな~り安価(この盤も\1000-以下)に購入できるわけでありますし。。

ベスト(というか、この盤から1曲かけるとしたら)は、1曲めのインパクトを選ぶと思います。
このアルバムは、ちょっと良い装置でちょっと音量を上げて楽しんでもらいたいもんであります。
良い装置のある店(飲食店でもオーディオ店でも良いと思う)に持ち込んで聴いてみてください。


Duke Ellingtn, Ray Brown "This One's For Blanton"(http://www.amazon.co.jp/dp/B000000Z03/)

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