Myron Walden "Like Flower Seeking Sun"
1999の作品となります。
Myron Waldenは過去に2枚聴いていますが、"Momentum"(http://www.amazon.co.jp/dp/B0036CNBA0/)は聴いていませんでした。
"Higher Ground"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a53664228.html)
"Countryfied"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60264640.html)
メンツは、以下の通り。ピアノの代わりにギターの入ったカルテットと言う良い方で良いと思います。
Myron Walden(As)、Dwayne Burno(B)、Eric McPherson(Ds)、Kurt Rosenwinkel(G)
演奏曲は以下の11曲。全部Myron Waldenのオリジナルのようです。Like a Flower Seeking the Sunが1,6,11と3回出てくるので注意が必要です(意味不明)。
1 Like a Flower Seeking the Sun
2 As Night Falls
3 From This Moment On
4 Tears of the Fallen One
5 E Minor Untitled
6 Like a Flower Seeking the Sun
7 Momentum
8 Long Road Ahead
9 Path of the Sun
10 Pulse
11 Like a Flower Seeking the Sun
Like a Flower Seeking the Sunって曲がタイトル曲で3回(バージョン違いですが)登場するのですが、この曲事態があまりキャッチーではなく重い雰囲気を持ったテーマの曲でして...。
1曲目に登場する際もテーマはおとなしく演奏されオープニングは重い雰囲気になります。その後ソロはなかなかに熱い演奏(SAX)が繰り広げられるので..
以降、温度感としてはあまり高過ぎずないけど知的な雰囲気ではない演奏が並ぶ印象となります。
前、中盤はこんな感じで8ビートの曲が多めの良い演奏が楽しめるのですが、後半(8曲目以降)はちょっとテンション下がり目になって、ちょっとダれる感じを受けてます。
なので、個人的にはタイトル曲を除く前半の演奏をより楽しんでいる感じになります。
Myron Waldenのサックスは、多分これまで聴いたアルバムの中で一番良い感じの演奏を繰り広げていると思います。ガッツがあって表現力豊かな演奏で、当時聴いていたらその後は、出たら買うしてたんじゃないかと思うくらい..。
Kurt Rosenwinkelは、しっかりKurt Rosenwinkelな音とフレーズで、好きものには大満足なKurtワールドをたっぷりと楽しませてもらえます。ピアノレスなので露出充分です。
でもって、この盤の聴きどころは、随所で見られるサックスとギターの掛け合いで、ときとしてかなりエキサイトなやり取りを楽しむことができます。
惜しむらくはドラムがやかましいこと。Eric McPhersonはごく最近だと、Fred Herschのとても評判の良い"Alive at the Vanguard"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61559678.html)で叩いているんですが、こんなに印象悪くなかったと記憶しています。(と、今聴き直すと確かに音数は多いほうですね(笑))
たぶん、バランス的にドラム大きめってのが悪いほうに影響している部分もあるんじゃないかと思います。
音量低めで音数多い分には空間を埋めるという作用だけで、やかましさを感じないということかもしれません。
ベストは7曲目だと思います。アップテンポな曲にのってフロントの2者が熱い演奏を繰り広げています。
Myron Walden "Like Flower Seeking Sun"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00000JY6M/)
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