Iris Ornig "No Restrictions"

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この盤は純粋にKurt Rosenwinkel買い。だけではなく、Helen Sungが入っていることも購入動機の1つになっています。
Iris Ornigという人は初なんですがドイツ人の女性のようです。昨今、女性ベーシストもいろいろな方が表舞台に出てきています。凄いことだと思います。
メンツは、上記2名に加えMarcus Gilmoreが!ですが、Mike rodriguezだって知ってる名前でした。
という以下のとおりとなります。
Iris Ornig(B)、Kurt Rosenwinkel(G)、Marcus Gilmore(Ds)、Helen Sung(P)、Mike rodriguez(Tp)

演奏曲は、ビョーク(3曲目)とマイケルジャクソン(6曲目)とオリジナル8曲と言う構成の全10曲です。
1 Autumn Kiss
2 We Shall Meet Beyond the River
3 Venus As a Boy
4 No Restrictions
5 If Anything Goes Wrong
6 The Way You Make Me Feel
7 Gate 29
8 Spark of Light
9 No Restrictions Version II
10 Uptight

16ビート、8ビート基調の、ともするとスムースジャズに聞こえるようなさわやか系なサウンドが展開されています。
Marcus Gilmoreが叩きだす軽妙なドラムと、Iris Ornigのベースが作り出すリズムの上で、Helen Sungのピアノが全体の彩りを整え、その上でMike rodriguezのあまり力感を感じないトランペットがテーマを奏でる。
このトランペットのサウンド(とギターサウンド)が全体のイメージを形成していることになると思いますが全体的に、熱さとか汗臭さとかを感じさせない演奏で、温度感としては暖かめという感じになります。
曲調として1曲目の早め、2曲目のバラード、3曲目がビョーク、4曲目がラテン調と、がらがら変わるほどではないにしても多彩なものを見せてくれます。

ここでの白眉は、なんといってもKurt Rosenwinkelの参加となりまして。。。
個人的に、どこまでKurt Rosenwinkelに肩入れするんだって感じもあるのですが、リーダー作でも8ビートまでの演奏がほとんどで、16ビートで演奏するってのは珍しいと思うんで、それを聴けるだけでも価値があると感じてしまっています。特に7曲目(これは8ビートだと思いますが)のソロが個人的には、グっときてましてあらためてKurt Rosenwinkelの魅力に酔いしれているところがあります。

あまりスルメ感はないほうになると思いますが、それでもヘヴィロテに聴いていても、多彩な曲調ってのが効いているのかあまり聴き飽きる感じにはならないです。

ベストは、7曲目となります。なんかこの曲好きです。


Iris Ornig "No Restrictions"(http://www.amazon.co.jp/dp/B009LDI8UG/)

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