Chris Potter "Sirens"
Chris PotterがECMレーベルでリーダー作をリリースします。これまで、Dave Hollandのリーダー作等での演奏経験はあることになりますが、ここにきてリーダー作を吹き込むことになると言うのは..
日本人歌手が紅白に出場したいのと同等の、JAZZ界では権威あるレーベルでのデビューと言うことで意味のあることになるんでしょうか??
メンツは、おそらくライブ等での競演経験はあるであろう面々ではありますが、アルバムとしての共演は。。
あまり記憶にない方々がいたりして、興味深いメンツと言えるんじゃないでしょうか?
特筆としては、鍵盤楽器奏者を2人配しているところで、これが音楽的にどういう効果を出しているかはちょいと気になるところであります。
Chris Potter(Sax)、Craig Taborn(P)、 David Virelles(P)、Larry Grenadier(B)、Eric Harland(Ds)
演奏曲は下記9曲。Chris Potterのオリジナルが8曲を占めている構成となります。
1 Wine Dark Sea
2 Wayfinder
3 Dawn (With Her Rosy Fingers)
4 Sirens
5 Penelope
6 Kalypso
7 Nausikaa
8 Stranger At The Gate
9 Shades
ECMレーベルなので、UnderGroundのような変拍子でゴリゴリやるような演奏を期待すると、ちょっと違うなぁということにはなりますが、Chris Potterの魅力をだいぶしっかりと表出したアルバムに仕上がっていると思います。
ECM濃度が高くなると、無調の温度感低い演奏が並ぶ事態も想定できるところでありますが、1曲目とかなかなかにアグレッシブで、この1曲だけを聴いてECMでしょ?と言い当てるのは至難かも?なんて思ってみたり。。(実は音色でECMと一発で判りそう。)
すでに、世に彼の実力が知れている中でのECMレーベルと言うことで、レーベルカラーよりも演奏者自信の個性をより前面に出した演奏をできる自由度を貰えているということになるんだと思います。
これは、当時のPat Metheny Group(あくまでGroup名義になってから)のサウンドが、レーベルカラーよりも彼らの個性を前面に出していたのと近いものがあるんじゃないかと勘繰っています。
ということで、それぞれの曲の曲調自体はいかにもECM的な雰囲気を感じさせる温度感が低めなものが、存在する(3曲目とか6曲目とか..)ことは否定しましせんが、それでもそのなかでの"Chris Potterでござい"という個性表出の演奏は唸らされるものがあるのも事実であります。
それに呼応するかのように、各人も気合の入った演奏をしているところも、この盤の聴きどころと捉えておりまして、Larry Grenadierも低音の魅力と言うより高音域での勝負をかけている印象、Eric Harlandも暴れ過ぎない範疇ではありますが充分アグレッシブなドラムを叩きだしています。
2人配した鍵盤楽器については、ソロと伴奏のような感じで役割分担をしているようですが、その必然性までは実感できていないですかねぇ。。もう少し聴き込むと印象が変わるかもしれませんが..
ベストは8曲目でしょうか。ECMぽい楽曲の中でChris Potterらしさが渋く光る逸品だと思います。
Chris Potter "Sirens"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00A8ZZ570/)
日本人歌手が紅白に出場したいのと同等の、JAZZ界では権威あるレーベルでのデビューと言うことで意味のあることになるんでしょうか??
メンツは、おそらくライブ等での競演経験はあるであろう面々ではありますが、アルバムとしての共演は。。
あまり記憶にない方々がいたりして、興味深いメンツと言えるんじゃないでしょうか?
特筆としては、鍵盤楽器奏者を2人配しているところで、これが音楽的にどういう効果を出しているかはちょいと気になるところであります。
Chris Potter(Sax)、Craig Taborn(P)、 David Virelles(P)、Larry Grenadier(B)、Eric Harland(Ds)
演奏曲は下記9曲。Chris Potterのオリジナルが8曲を占めている構成となります。
1 Wine Dark Sea
2 Wayfinder
3 Dawn (With Her Rosy Fingers)
4 Sirens
5 Penelope
6 Kalypso
7 Nausikaa
8 Stranger At The Gate
9 Shades
ECMレーベルなので、UnderGroundのような変拍子でゴリゴリやるような演奏を期待すると、ちょっと違うなぁということにはなりますが、Chris Potterの魅力をだいぶしっかりと表出したアルバムに仕上がっていると思います。
ECM濃度が高くなると、無調の温度感低い演奏が並ぶ事態も想定できるところでありますが、1曲目とかなかなかにアグレッシブで、この1曲だけを聴いてECMでしょ?と言い当てるのは至難かも?なんて思ってみたり。。(実は音色でECMと一発で判りそう。)
すでに、世に彼の実力が知れている中でのECMレーベルと言うことで、レーベルカラーよりも演奏者自信の個性をより前面に出した演奏をできる自由度を貰えているということになるんだと思います。
これは、当時のPat Metheny Group(あくまでGroup名義になってから)のサウンドが、レーベルカラーよりも彼らの個性を前面に出していたのと近いものがあるんじゃないかと勘繰っています。
ということで、それぞれの曲の曲調自体はいかにもECM的な雰囲気を感じさせる温度感が低めなものが、存在する(3曲目とか6曲目とか..)ことは否定しましせんが、それでもそのなかでの"Chris Potterでござい"という個性表出の演奏は唸らされるものがあるのも事実であります。
それに呼応するかのように、各人も気合の入った演奏をしているところも、この盤の聴きどころと捉えておりまして、Larry Grenadierも低音の魅力と言うより高音域での勝負をかけている印象、Eric Harlandも暴れ過ぎない範疇ではありますが充分アグレッシブなドラムを叩きだしています。
2人配した鍵盤楽器については、ソロと伴奏のような感じで役割分担をしているようですが、その必然性までは実感できていないですかねぇ。。もう少し聴き込むと印象が変わるかもしれませんが..
ベストは8曲目でしょうか。ECMぽい楽曲の中でChris Potterらしさが渋く光る逸品だと思います。
Chris Potter "Sirens"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00A8ZZ570/)
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