Wayne Shorter "Without A Net"
Wayne Shorterのかなりひさしぶりの新譜となります。
前作は、自blogでの確認で、"Beyond The Sound Barrier"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a6545175.html)ということになりますから7年ぶりの新作ということになります。
が、この前作の"Alegria"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00007LL7N/)も、さらにさらにその前の作品"Footprints -Live!"(http://www.amazon.co.jp/dp/B0000633JW/)(これは2002年の作品だ!!)も、同じメンツで作られていることを考えると、鉄壁の布陣を10年以上維持し続けているってことになるわけでありまして、いくら重鎮Wayne Shorterとは言え、尋常ならざる事態であると言わざるを得ないと言うか。。
さらに、この盤はブルーノートレーベルからのリリースで、これは、Wayne Shorterにとって43年ぶりのリーダーリリースになるってことなので、話題性満載のアルバムと言うことになります。
という鉄壁の布陣は以下のとおりとなります。
Wayne Shorter(Sax)、Danilo Perez(P)、John Patitucci(B)、Brian Blade(Ds)
演奏曲は以下の9曲で、7曲がWayne Shorterのオリジナルのようです。2011年の欧州ツアーからのライブ音源を中心に収録されているんだそうです。
1 Orbits
2 Starry Night
3 S. S. Golden Mean
4 Plaza Real
5 Myrrh
6 Pegasus
7 Flying Down to Rio
8 Zero Gravity
9 UFO
冒頭、ピアノが奏でる低音域での単調フレーズ。そこからおもむろに、Wayne Shorterのサックスが飛び出すイントロなんですが、もうここで完全にWayne Shorterワールドに引きずり込まれます。
ピアノの音が消えると、orbitsの単調なテーマをサックスが奏ではじめ、そこからが本編となりますが、もうここでは、すでに洗脳が終わっているというか。。。(笑)
ピアノとサックスの掛け合いを、多すぎない音数で煽るベースとドラムという構図。独特の空間を生かしたサウンドスペースは、Wayne Shorterワールドとしか言いようのない独特で個性的なものをしっかりと表出しています。
演奏形態としては、これまでと同様に曲としてのモチーフが存在する前提で、各人がそれぞれにメンバーの音を聴き、触発し触発されつつ進行していくようなもので、非常に緊張感あふれる演奏を展開しています。
さすがに不定期とはいえ、10年以上同じメンツで演奏をしているだけあって、阿吽の呼吸は絶妙のものがあり若干ではありますが、余裕すら感じられるところで高次元の演奏を繰り広げています。
その先鋒を務めるのが当然ですがWayne Shorterということになりますが、80才近いと思いますが、全然年齢を感じさせない、過去の演奏に遜色ない音色での演奏をしていることにも驚きますが、フレーズの創造性(この辺は、当人の本能に近い部分とは思いますが)もてんで衰えていないことにも驚愕します。
6曲目だけが欧州ツアーではなくその前年に録音された23分の大作で、ここでは5人の木管奏者が加わってアンサンブルを強調した演奏になりますが、メンツが多くなればあらかじめ作られた部分が多くなり、それが多少のオアシス感というか、緊張感を希薄にする分だけ、安心して聴いていられるパートになります。
なんだかんだ真骨頂はなんといっても6曲目を除いた8曲にあるわけで、この独特な・・・
なんというか、神々しいというか、聴くことが畏れ多いというか、正座して聴く音楽(晩年のJohn Coltraneか?)というか、・・・音世界をたっぷりと堪能するに限る作品であることは間違いありません。
そんなことを考えつつ寝っ転がって聴いておりますです。はい(笑)
ベストは、3曲目になると思います。
Wayne Shorter "Without A Net"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00A4OALL0/)
前作は、自blogでの確認で、"Beyond The Sound Barrier"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a6545175.html)ということになりますから7年ぶりの新作ということになります。
が、この前作の"Alegria"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00007LL7N/)も、さらにさらにその前の作品"Footprints -Live!"(http://www.amazon.co.jp/dp/B0000633JW/)(これは2002年の作品だ!!)も、同じメンツで作られていることを考えると、鉄壁の布陣を10年以上維持し続けているってことになるわけでありまして、いくら重鎮Wayne Shorterとは言え、尋常ならざる事態であると言わざるを得ないと言うか。。
さらに、この盤はブルーノートレーベルからのリリースで、これは、Wayne Shorterにとって43年ぶりのリーダーリリースになるってことなので、話題性満載のアルバムと言うことになります。
という鉄壁の布陣は以下のとおりとなります。
Wayne Shorter(Sax)、Danilo Perez(P)、John Patitucci(B)、Brian Blade(Ds)
演奏曲は以下の9曲で、7曲がWayne Shorterのオリジナルのようです。2011年の欧州ツアーからのライブ音源を中心に収録されているんだそうです。
1 Orbits
2 Starry Night
3 S. S. Golden Mean
4 Plaza Real
5 Myrrh
6 Pegasus
7 Flying Down to Rio
8 Zero Gravity
9 UFO
冒頭、ピアノが奏でる低音域での単調フレーズ。そこからおもむろに、Wayne Shorterのサックスが飛び出すイントロなんですが、もうここで完全にWayne Shorterワールドに引きずり込まれます。
ピアノの音が消えると、orbitsの単調なテーマをサックスが奏ではじめ、そこからが本編となりますが、もうここでは、すでに洗脳が終わっているというか。。。(笑)
ピアノとサックスの掛け合いを、多すぎない音数で煽るベースとドラムという構図。独特の空間を生かしたサウンドスペースは、Wayne Shorterワールドとしか言いようのない独特で個性的なものをしっかりと表出しています。
演奏形態としては、これまでと同様に曲としてのモチーフが存在する前提で、各人がそれぞれにメンバーの音を聴き、触発し触発されつつ進行していくようなもので、非常に緊張感あふれる演奏を展開しています。
さすがに不定期とはいえ、10年以上同じメンツで演奏をしているだけあって、阿吽の呼吸は絶妙のものがあり若干ではありますが、余裕すら感じられるところで高次元の演奏を繰り広げています。
その先鋒を務めるのが当然ですがWayne Shorterということになりますが、80才近いと思いますが、全然年齢を感じさせない、過去の演奏に遜色ない音色での演奏をしていることにも驚きますが、フレーズの創造性(この辺は、当人の本能に近い部分とは思いますが)もてんで衰えていないことにも驚愕します。
6曲目だけが欧州ツアーではなくその前年に録音された23分の大作で、ここでは5人の木管奏者が加わってアンサンブルを強調した演奏になりますが、メンツが多くなればあらかじめ作られた部分が多くなり、それが多少のオアシス感というか、緊張感を希薄にする分だけ、安心して聴いていられるパートになります。
なんだかんだ真骨頂はなんといっても6曲目を除いた8曲にあるわけで、この独特な・・・
なんというか、神々しいというか、聴くことが畏れ多いというか、正座して聴く音楽(晩年のJohn Coltraneか?)というか、・・・音世界をたっぷりと堪能するに限る作品であることは間違いありません。
そんなことを考えつつ寝っ転がって聴いておりますです。はい(笑)
ベストは、3曲目になると思います。
Wayne Shorter "Without A Net"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00A4OALL0/)
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