中島さち子 "Rejoice"
この盤は、No Trunksのマスターであらせられる村上さんが、2012年のベストアルバム(http://notrunks.jp/cdreview/2012best3/2012bestmain.htm)に掟破りしてまで挙げていたアルバムで、新譜視聴会でもかけずに秘匿していた盤となります。
WEBに挙げられたのを見て、これは聴かずにはおれないと(一瞬試聴はしましたが)すぐに購入を決めてます。
ていうか、聴かないわけにはいかないでしょう。
村上さんいわく、「昨年発売された彼女の書籍『人生を変える「数学」そして「音楽」』をきっかけに彼女への
興味がグッと増し、改めてこの作品聴いて驚き感動した」とのことで、wikipediaで略歴を調べると"国際数学オリンピック"に1996,1997と出場し、金メダル、銀メダルを獲得している才女とのこと。大学在籍時にジャズに傾倒して、卒業後は音楽活動を主体にしていたらしいですが、最近では数学の仕事もこなしているとか..
ジャズピアノは本田竹広氏が師匠だったようです。
ということで、2010年にリリースされたアルバムとなります。
メンツは、下記3人のトリオとなります。つのださんはどっかで聴いてると思いますが、生沼さんと中島さんははじめてです。
中島さち子(P)、生沼邦夫(B)、つのだ健(Ds)、広沢哲(Ts:9,10)
演奏曲は以下の10曲。1曲目はあの"ふるさと"、と最後のDanny Boyも有名曲で、残りは中島さんのオリジナルとなります。
1. ふるさと
2. 灼熱
3. アフリカの夜
4. Hoping for the future
5. 人形ワルツ
6. 裏山の。
7. Rejoice!!!
8. Happychild
9. 山越え
10. Danny Boy
1曲目。ちょっと大仰でクラシック調のアレンジ。さらにちょっとエコーがかかったピアノの音でのテーマから、まっとうにあのフレーズを奏でる演奏からスタート。
ほとんどストレートすぎる演奏で逆にちょっと面喰う部分があります(笑)
2曲目以降のオリジナルは、テーマが軽快で親しみやすいものが多く(5曲目はジブリのアニメで使われてそうな曲だったり)、それを同傾向の軽快なドラムサウンドを従えて軽妙に演奏していくようなスタイル。
童謡のようなクラシックのような楽曲の雰囲気を、女性らしいコケティッシュな雰囲気と、板橋文夫さんを聴いているようなダイナミックなサウンドと、若干の知性を感じさせる緻密さとで料理していく様はなかなかに聴き応えのあるものです。
たぶん、ドラムが前のり気味でピアノが後のり気味で、録音が微妙にオフ気味でちょっとエコーをかけたサウンドにしてホールでの録音ぽさを出していることがサウンドに重厚感を与えているところはあると思います。
いわゆるジャズの4ビートのグルーブではなく、また上原のようなテクニックを前面に押し出したような演奏でもなく、ジャズ者が聴いて違和感ないくらいにはジャズなんだけど、所謂ジャズっぽくない。さらっと聴いているとポップミュージックを聴いているくらいに軽く聴いていられるような感じではあるんですが、何度聴いてても実はあまり飽きてこないし、なんか惹きつけられる魅力があるんですよね。ちょっと不思議です。
9曲目からの最後の2曲ではサックスがゲストとして参加して、演奏に変化をもたらしています。
9曲目は、曲調もサックスの音色も"渋さ知らズ"(在籍実績あるそうです)を彷彿とさせるものがあります。
10曲目は、9曲目同様の音色のサックスが、あの名曲を朗々と歌い上げて、優しい曲に凄みと言うか荒々しさを加味していくんですが、逆にそれがピアノソロの美しさを際立たせている部分もありそうです。
ベストは、2曲目だと思います。おそらくそれまでの実績からは9曲目で良い味を出している部分が少なからず存在していると感じたのですが、この盤の全体的な流れからは、最後の2曲をベストにしてはいけないんだろうなと..
中島さち子 "Rejoice"(http://www.amazon.co.jp/dp/B002YLVBI8/)
WEBに挙げられたのを見て、これは聴かずにはおれないと(一瞬試聴はしましたが)すぐに購入を決めてます。
ていうか、聴かないわけにはいかないでしょう。
村上さんいわく、「昨年発売された彼女の書籍『人生を変える「数学」そして「音楽」』をきっかけに彼女への
興味がグッと増し、改めてこの作品聴いて驚き感動した」とのことで、wikipediaで略歴を調べると"国際数学オリンピック"に1996,1997と出場し、金メダル、銀メダルを獲得している才女とのこと。大学在籍時にジャズに傾倒して、卒業後は音楽活動を主体にしていたらしいですが、最近では数学の仕事もこなしているとか..
ジャズピアノは本田竹広氏が師匠だったようです。
ということで、2010年にリリースされたアルバムとなります。
メンツは、下記3人のトリオとなります。つのださんはどっかで聴いてると思いますが、生沼さんと中島さんははじめてです。
中島さち子(P)、生沼邦夫(B)、つのだ健(Ds)、広沢哲(Ts:9,10)
演奏曲は以下の10曲。1曲目はあの"ふるさと"、と最後のDanny Boyも有名曲で、残りは中島さんのオリジナルとなります。
1. ふるさと
2. 灼熱
3. アフリカの夜
4. Hoping for the future
5. 人形ワルツ
6. 裏山の。
7. Rejoice!!!
8. Happychild
9. 山越え
10. Danny Boy
1曲目。ちょっと大仰でクラシック調のアレンジ。さらにちょっとエコーがかかったピアノの音でのテーマから、まっとうにあのフレーズを奏でる演奏からスタート。
ほとんどストレートすぎる演奏で逆にちょっと面喰う部分があります(笑)
2曲目以降のオリジナルは、テーマが軽快で親しみやすいものが多く(5曲目はジブリのアニメで使われてそうな曲だったり)、それを同傾向の軽快なドラムサウンドを従えて軽妙に演奏していくようなスタイル。
童謡のようなクラシックのような楽曲の雰囲気を、女性らしいコケティッシュな雰囲気と、板橋文夫さんを聴いているようなダイナミックなサウンドと、若干の知性を感じさせる緻密さとで料理していく様はなかなかに聴き応えのあるものです。
たぶん、ドラムが前のり気味でピアノが後のり気味で、録音が微妙にオフ気味でちょっとエコーをかけたサウンドにしてホールでの録音ぽさを出していることがサウンドに重厚感を与えているところはあると思います。
いわゆるジャズの4ビートのグルーブではなく、また上原のようなテクニックを前面に押し出したような演奏でもなく、ジャズ者が聴いて違和感ないくらいにはジャズなんだけど、所謂ジャズっぽくない。さらっと聴いているとポップミュージックを聴いているくらいに軽く聴いていられるような感じではあるんですが、何度聴いてても実はあまり飽きてこないし、なんか惹きつけられる魅力があるんですよね。ちょっと不思議です。
9曲目からの最後の2曲ではサックスがゲストとして参加して、演奏に変化をもたらしています。
9曲目は、曲調もサックスの音色も"渋さ知らズ"(在籍実績あるそうです)を彷彿とさせるものがあります。
10曲目は、9曲目同様の音色のサックスが、あの名曲を朗々と歌い上げて、優しい曲に凄みと言うか荒々しさを加味していくんですが、逆にそれがピアノソロの美しさを際立たせている部分もありそうです。
ベストは、2曲目だと思います。おそらくそれまでの実績からは9曲目で良い味を出している部分が少なからず存在していると感じたのですが、この盤の全体的な流れからは、最後の2曲をベストにしてはいけないんだろうなと..
中島さち子 "Rejoice"(http://www.amazon.co.jp/dp/B002YLVBI8/)
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