森山威男 "Smile"

イメージ 1

森山さんの1981年のアルバムです。当時のレギュラーカルテットに、松風さんをゲストに迎えて録音されたアルバムということになります。
この盤は、新譜情報としてリリースされることは知っていましたが、購入するまでには気分が高揚していなかったのですが、新譜視聴会(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61736837.html)で聴かせてもらって買わないわけにはいかなくなりました。

なにが話題の盤かと言うと、内容もさることながら"わたらせ"の初録音であるということが最大の話題盤ということになるんじゃないかと思っております。

個人的に、森山さんのリーダー作を買っているのは、板橋文夫さんに絡めて購入しているところがあります。
正直なところ当初は結果的(意図してない)にだったのですが最近は判っていてそう言う買い方になってきてます(笑)

自blogで紹介が下記2枚。
 "Live At Lovely"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58916793.html)
 "マナ"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a47429143.html)
"マナ"のところでコメントいただいていますが、"Over The Rainbow"もなんとかせねばってところです。
(定価以上の価格で売っているのは見かけた)

一般的には、山下トリオの作品が有名なんでしょうけど、個人的には聴いてないのでありました(片手落ち)

メンツは以下のとおりとなり、1990の"Live At Lovely"とサックス違いという布陣となります。もちろん、板橋さんは入っています。
森山威男(Ds)、国安良夫(Ts,Ss)、板橋文夫(P)、望月英明(B)
ゲスト:松風鉱一 (as,ts,fl:1,2,3)

演奏曲は以下の5曲で。聴く前から白眉は、2、5曲目ということになります(笑)
1. Exchange
2. わたらせ
3. Step
4. Smile
5. Goodbye

1曲目は、"Live At Lovely","マナ"でも演奏していた8ビートの熱い曲。
テーマを演奏した後のソロで、ドシャバシャ叩きまくる森山さんのドラムと唸るベースの上で2人のサックスが暴れる熱い熱い演奏を存分に楽しむことができます。
さらにその後のドラムソロも圧巻で..
2曲目の"わたらせ"の初演ですが、その後多くのバージョンが生まれる名曲でありますが、ここですでに管入りでの演奏という意味では、しっかりと完成系ができていると感じられます。
3曲目のノリの良いご機嫌な4ビートは、松風さんの作品で、前半の松風さんのソロは圧巻です。かなり熱いです。
4曲目は4ビートで奏でられるチャップリンの曲で、オーソドクな4ビートが気持ち良い演奏で、板橋さんのソロが冴えています。
そして最後が、これまた板橋さんの名曲"グッドバイ"で締めくくられます。この曲は情感たっぷりに演奏されて映える曲でありますが、冒頭のピアノによるイントロから見事に情感たっぷりで満足度の高い演奏を聴かせてくれています。
途中、国安さんがちょっともつれる感じがあるのですが、ご愛嬌ということで(^^;;
"わたらせ"とともに、先日のNo Trunksのライブでアンコールで演奏されてましたが、いずれも30年以上演奏し続けられている名曲ということになります。

ベストは、"わたらせ"で良いと思います。

森山威男 "Smile"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00A3R02YE/)

この記事へのコメント