Joshua Redman "Captured Live!"
1994年のライブでjazzdoorレーベルからリリースされていたものです。
この盤は、当時も結構話題になっていましたが、タイミングを逸して入手できないまま今に至っています。
新品が店頭から消えてからも中古でも見かけず今回実物を見るのも実は初めてかもしれません。
先日、某中古店を漁っていたら、ECMのスリーブの中身がこのアルバムであることを見つけ(笑)
その値付けがJoshua Redmanのこの盤として高いか安いか微妙(正規盤の旧作はおしなべて安値だった)に悩んだのですが、入手困難盤は高値の可能性が否定できず、そのまま店員さんに指摘せずに、表示価格で買い込んできたものであります(笑)
ちなみに、もう1枚この頃のbootがあって、こっちは以前から所有しています。
"Blues For Pat"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a47385746.html)
メンツもかなり豪華で以下の布陣となります。約20年前ということを割り引いてもかなり魅力的な面々と言えます。
Joshua Redman(Ts)、Brad Mehldau(P)、Christian McBride(B)、Brian Blade(Ds)
演奏曲が下記3曲。それぞれ10分超の演奏ではありますがトータルでも35分程度の収録時間となります。
1 The Deserving Many
2 Blues On Sunday
3 Sweet Sorrow
1曲目が"Wish"に入っている"The Deserving Many"なんですが、オリジナルに比してアグレッシブ度が格段に高い演奏で、さすがに旋律は一緒(あたりまえ)ですがこれが同じ曲か?なんて思うくらいに温度感が違います。
いきなりテーマからスタートするんですが音が鳴り出してすぐに聴いてるこっちもテンションあがってきます。
2曲目がタイトル通りのブルース調の4ビートなんですが、サウンドとしては親しみやすいテーマを持っており、前半こそ良い雰囲気の演奏ってな感じで進みますが、ソロが始まると徐々にテンションが上がっていって6本前後に始まるピアノソロが圧巻で、Brad Mehldauのその後の活動を知っていると???てな感じになるくらい4ビートでこんな熱いソロをとるんだ!!と驚く次第であります。
3曲目、sweet sorrowって"mood swing"に入っているスローで怪しい雰囲気のテーマを持った曲なんですが、やっぱり徐々にテンションが上がっていって..曲の雰囲気を崩してないので抑制の効いたハイテンションで逆に怖さを感じるような演奏を繰り広げています。
ストレートアヘッドな4ビート基調のジャズを演奏すると、ジャズの演奏家ってのは4ビートの気持ち良さにつられてテンションの高い演奏を演りだしちゃうんじゃないかと勘繰りたくなるような..。
Brad Mehldauは前述の通り、Christian McBrideもハードな音色でがっつりとした演奏を繰り広げてます。
Brian Bladeもこれでもかと煽る演奏で全体を盛り立てます。
そして、Joshua Redmanが若さ爆裂なハイテンションのソロをぶちかましているのは、バックに煽られまくった結果でもあるんでしょう。
しかし凄い演奏です。いまさらなくらい経過してからの入手ですが、それでも聴けて良かったと思わせる演奏でした。
という彼の新作がもうすぐリリースされます(http://www.amazon.co.jp/dp/B00BWDJILG/)
3曲なんでベストもなにもあったもんじゃないですが...、なんて1曲目です。
Joshua Redman "Captured Live!"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00004S8PO)
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