Next Collective "Cover Art"
とりたてて"これ!!"といった人が参加しているわけでもない(のは、多分若手が多いからだと思う)のですが、なんだか気になったので購入した盤ということになります。
しいて言えば、Walter Smith III、Gerald Clayton、Ben Williams、Christian Scottあたりに惹かれたということになるんだと思います。って、けっこう最近話題(になってる、になるそうな)の人が目白押しですねぇ(笑)
かくいうメンツは、3管+ギター+ピアノトリオと、なかなかの大所帯となります。
Logan Richardson(As)、Walter Smith III(Ts)、Matthew Stevens(G)、Gerald Clayton(P)、Ben Williams(B)、Jamire Williams(Ds)、Chris Bowers(Fender Rhodes:6,7)
Christian Scott(Tp:2,4,5,7,8)
演奏曲は以下の通りの10曲なんですが、全部、ロック、ポップス等メジャージャンル(笑)の元曲がある、カバー集
ということになっているようです。
01. Twice (Little Dragon)
02. No Church in the Wild (Jay Z & Kanye West)
03. Africa (D' Angelo)
04. Fly or Die (N.E.R.D)
05. Oceans (Pearl Jam)
06. Refractions in the Plastic Pulse (Stereolab)
07. Marvins Room (Drake)
08. Come Smoke My Herb (Mshell Ndegeocello)
09. Perth (Bon Iver)
10. Thank You (Dido)
残念ながら、この辺はてんで門外漢なので、1曲ずつyoutubeで元曲を聴きながら聴いてみようかと..
1曲目はとてもスローで静かな雰囲気のものをドラムのビートを利かせた楽曲にして聴かせてくれてます。
主旋律は、アルトが担っています。なかなか格好良く仕上がっていると思います。
2曲目はPVがワイルド(機動隊と対峙する暴動)なHipHop曲。ラップ部分をトランペットが担当して、元曲の毒は若干薄めに仕上がっている印象。
3曲目、シンプルな太鼓の音で土着的に仕上がっている曲調のものを、とても上品に仕上げている。
4曲目、ポップでやんちゃな曲をしなやかで上品に仕上げている感じでしょうか。ギターの音色の違いが印象を大きく変えている印象。
5曲目、ちょっと大仰な曲を軽妙に仕上げている。低音の量を減らすことで重さを減じているような..
6曲目は、元曲に近い雰囲気の演奏。ちょっとサイケな雰囲気を感じる元曲を牧歌的に変えてる感じか?
フルートが主旋律を担当しているのは曲の雰囲気にはあっていると思う。
7曲目、哀愁感ある楽曲をミュートトランペットで雰囲気良く再現。テンポも同じにしているのは元曲が絶妙だという解釈なんでしょう。
8曲目、元曲は7曲目の雰囲気に近いんですが、ドラムのビートをしっかり出すことで、ちょっと躍動感を強めた演奏。
9曲目も、元曲に近いイメージの仕上がり。ギターサウンドを前に出すことで、ちょっとだけ別イメージのワイルド感が出ているか?
10曲目は、元が女性ボーカルもので少し気だるい雰囲気の楽曲なんですが、ちょっとテンポを上げてリズムを強調することで格好良くなってる。後半に出てくるギターソロはちょっといいかも。
後半は音楽の雰囲気が結構似ていて、ちょっと飽きるかも..。
元曲をよく聴いている層には、インストでちょっと上品に変えた演奏をすることで、雰囲気が変わって楽しめるというのもあると思います。
ジャズって、インテリの音楽になっちゃっているんですかねぇ。
すれっからしのジャズものが聴いていると演奏の強度とかジャズ的な魅力が希薄だったり物足りない部分が多いって感じてしまうんですが。。
若手とはいえ実力者がそろっているので、もうちょっと骨のある演奏を聴かせてくれる瞬間があっても良いんじゃないかとは感じましたです。
Next Collective "Cover Art"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00AO7HQN8/)
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