Dave Douglas "Time Travel"

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Dave DouglasはKeystoneというバンドから買い始めて、その後ズルズルと買い続けている感じがありますが、実はメンツ買いしている部分が多いのかもしれません。
blog上で紹介している盤では、Marcus Strickland、Chris Potter、本作にも入っているLinda Ohと個人的に気になる面々が参加しているところが侮れません。

メンツは、前作"Be Still"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61582005.html)からボーカルを除いたメンツとなります。この辺が最近のレギュラーグループになるのでしょう..と思ったら同じ日の録音だったようです..(驚)
Dave Douglas(Tp)、Jon Irabagon(Ts)、Matt Mitchell(P)、Linda Oh(B)、Rudy Royston(Ds)

演奏曲は以下の7曲。全部、Dave Douglasのオリジナルとなります。
01. Bridge to Nowhere
02. Time Travel
03. Law of Historical Memory
04. Beware of Doug
05. Little Feet
06. Garden State
07. Pigeon and the Pie

4ビート8ビートのオーソドクスなテーマから、ソロになると無調(無テンポ)での演奏になりフリー一歩手前で踏みとどまるような演奏が多い印象。

4曲目が、ここだけがらっと雰囲気が変わって、陽気な演奏。ちょっとデキシーランドな雰囲気すら感じさせる。
6曲目の4ビートが、テンポ速めでなかなか格好良く疾走感のある演奏。

アルバムタイトルがTime Trabvelということで、ちょっとミステリアスな雰囲気を感じさせる曲調が多いのは、このタイトルのせいかもしれません。
各曲のタイトルを眺めながら曲を聴いてると、5曲目はgiant stepsの対語の気がしますし、雰囲気の違う4曲目はそんなDave Douglasの気まぐれに注意しろかもしれないですし、いろいろ意味深なものがあるのかもしれません。

各人の演奏では、Dave Douglasが、良い塩梅にテンションを上げた演奏で、渋くもインパクトのあるサウンドを聴かせてくれています。
そのDave Douglasの演奏に絡みつくようにJon Irabagonのサックスが入ってきて、テーマでのアンサンブルからソロと、Jon Irabagonとしてはテンション抑え気味な気もしますが、良い演奏で応戦しています。
Matt Mitchellのピアノが全体の雰囲気の形成に大きく貢献している印象があって、バッキングでの演奏にもハッさせられる部分があり、そして要所でのソロはきっちり決めてきていて好印象。
前作では、"ゴリゴリとはいかない"と書いているLinda Ohのベースも本作では、かなりゴリゴリなサウンドが聴け、これは満足度が高いです。

ベストはLinda Ohのウォーキングベースも格好良い6曲目で良いと思います。


Dave Douglas "Time Travel"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00BHBF3MQ/)

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