Morten Haxholm "Equilibrium"

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Morten Haxholmというベーシスとのリーダー作になりますが、これは純粋にメンツ買いしてます。
Jonathan KreisbergにAri Hoenigが入るとなると、聴かないわけにはいきません。

リーダーのMorten Haxholmは、デンマーク出身のベーシストで、デンマークの大学で音楽を教えているようです。
2012年2月にNYで録音した作品で、これがデビュー作になるようですが、経歴的には、ようやくアルバムを作ったという感じになるんでしょうか..

メンツは、前述の通り強力な布陣となりますが、ギタートリオが主体で、そこにサックス、鍵盤がゲスト的に入る構成となります。
Morten Haxholm(B)、Jonathan Kreisberg(G)、Ari Hoenig(Ds)
Frederick Menzies(Ts:1,2,3,6,7)
William Larsson(Rhodes:7)

演奏曲は、オリジナルが6曲に、Night and Day,Out of Nowhereを加えた全8曲となります。

01. Giacometti
02. Ezra
03. Falter
04. Reconstructed
05. Night and Day
06. Unseen
07. Cruithne
08. Out of Nowhere


冒頭、ギターのイントロにベースが絡むところから格好良く、その後の演奏の期待感が増します。
ベーシストがリーダーではありますが、ギタートリオが基本構成となるため、どうしてもギターが前面にでる場面が多く、ということはJonathan Kreisbergのギターを堪能できる場面が多いということになります。
曲調も、コンテンポラリー系のJonathan Kreisbergに弾いてもらいたいような曲が並んでいるのも嬉しいところです。
Jonathan Kreisbergの最新作が(上手さ際立つ)ソロ作品だっただけに、ここでの演奏が際立ちます。
サックスが半分以上の曲で入ってきていますが、必要以上に吹きまくる感じはなく、(演奏が悪いわけではないのですが)ギターを堪能するのに邪魔になることはありません。
リーダーのベースが、よく弾みよく歌う音数多めのフレーズを繰り出すようなスタイルではあるが、それでいて特に出しゃばり過ぎる感じでもなく良い塩梅での演奏で好感触。

そして、Ari Hoenigがしっかり全体を煽っていることで、演奏全体が引き締まっていると感じられる。

5曲目でスタンダードのNight and Dayが出てきてちょっと驚きます(笑)
直前の曲がスローなものとはいえ、それまでの展開からするとちょっと異色の選曲という感じになります。
が、テンポを速めにしてノリの良さをだすことで全体とのバランスを取ってる感じ。
そして、ここでのJonathan KreisbergとAri Hoenigのソロがまた素晴らしい。

後半は、7曲目がちょっと(良い意味で)ひっかかる演奏ではありますが、スローな曲が多くなってしまうのが、ちょっと残念といえば残念ですかねぇ..
ということで、ベストは疾走感が気持ち良い3曲目とさせてもらいます。


Morten Haxholm "Equilibrium"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00BHJ0LYI/)

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