西山瞳 "Sympathy"

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西山瞳のトリオによる新作です。前作は、安ヵ川大樹さんとのデュオ作(http://www.amazon.co.jp/dp/B00731XV9G/)だったんですが、これは買っていません。
なので、個人的には、"Music In You"以来の購入と言うことになります。

 "I'm Missing You"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60906742.html)
 "CUBIUM"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a40767935.html)
 "In Stockholm"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a53533647.html)
 "Parallax"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a56770618.html)
 "Music In You"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61005140.html)

メンツは、"Music In You"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61005140.html)と同じで以下のとおりとなります。
西山瞳(P)、佐藤"ハチ"恭彦(B)、池長一美(Ds)


演奏曲は、下記9曲。ちゃんと書いてなさそうですが、全部オリジナルのようです。
01. Sympathy
02. Scarlet
03. Tack
04. At the gate
05. Laurie
06. Cross Section Of Gray Cities
07. T.C.T.T. - Twelve Chord Tune Two ?
08. Sail for...
09. Remains To Be Seen

前作でもそうでしたが、最近の彼女の演奏は北欧系の美旋律を温度感低めに演奏するスタイルということで統一感が出てきていることを強く感じさせる演奏となっています。
あまりアタック音を強く出さず、できるだけ余韻を持たせるようにしているピアノ音、そこに長音ペダルを踏んでる状態が長いと思いますが、音を重ねていって美ハーモニーを作り出していくことで、独自の音世界を形成していく。
温度感低めにはなりますが、あまり空間を大きく作ろうと言うスタイルではなく、前述の通り、ピアノが終始鳴り続けて淀みなく美しいフレーズを吐き出し続けているところが、圧巻というか、美しさに圧倒されるというか..
曲調もあまり早いものはなく、美旋律をしっかり美しく演奏できるよう良く抑制されていると感じます。
前作では、「時にはガツんと感じさせるタッチも繰り出しての演奏」なんて書いていますが、今作はガツンとくる演奏は見せずにひたすらに美しさを追求しているように感じられます。
4曲目の後半が相対的には一番激しい演奏になるんだと思いますが、それでも充分に美しい演奏になっています。

前作同様佐藤さんのベースはピアノに寄り添うような演奏で全体を包むような作用を働かせ、池長さんのドラムはどちらかというと煽る方向で作用しているような印象は、変わらないと思います。

ベストは3曲目にします。6/8拍子?が気持ち良い1曲です。

西山瞳 "Sympathy"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00B9A1DHO/)

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