Bojan Z "Xenophonia"

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Bojan Zのリーダー作を取り上げるのは初めてになると思います。
Bojan Z自体は、Michel Portal "Bailador"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60296174.html)、Stephane Kerecki "Sound Architects"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61749676.html)等で聴いていることになっています。
この盤は、実は図書館で借りてきて聴いてみたらなかなか良かったので記事にしてみました。
2006年リリースの作品のようです。

メンツは以下の通り。基本構成はピアノトリオで、ドラムの座を2人で分け合っています。
Bojan Z(P)、Remi Vignolo(B)、Ari Hoenig(Ds:2,3,4,8,10)、Ben Perowsky(Ds:1,5,6,7,9)、Krassen Lutzkanov(kaval:1,9)、

演奏曲は、以下の10曲となりますが、誰が書いた曲かとか細かいところは未チェックであります。
01. Ulaz
02. Zeven
03. Wheels
04. Biggus D
05. Ashes To Ashes
06. Pendant Ce Temps, Chez Le General...
07. Xenos Blues
08. The Mohican And The Great Spirit
09. Cd-rom
10. Izlaz

演奏ですが、ちょっとシリアス目な雰囲気の楽曲を、単調に作られたリズムトラックの上で、部分的にエフェクトをかけたピアノと、遠くで響くように奏でられるKaval(バルカンフルート)の音色が幻想的な世界を形成するような1曲目。
きっちりしたリズムが叩きだされた上で、ちょっと不思議な躍動感を感じさせる7拍子の2曲目。
エレピで先導されるちょっとエスニックな雰囲気を持った旋律を、独特のリズムで煽る3曲目。
ロックにこんなのあったよな?と思ったらDavid Bowieの曲だった5曲目。ソロになると、とたんにBojan Zの不思議な世界に満たされる。バックでかすかに聞こえる声は..。
唯一?のフリー濃度の高い6曲目。前半はボーカルが入り、後半はインストでの変な雰囲気のブルースな7曲目。
ベースが奏でる単調なリズムの上で、幻想的な旋律が聴け、Ari Henigのメロディ奏法まで飛び出す8曲目。
イントロは、フリーなんだけど、唯一?の4ビート楽曲の9曲目。

といった感じで、確かに、フリーだったり無調だったりということはほぼないので、ハードルが高すぎることはないんですが、雰囲気は重めのものが多いし変拍子を多用していますし、部分的にエフェクトをかけて演奏の雰囲気をかなり不思議な者にしてくれたりと、ひとクセもふたクセもある一筋縄ではいかない楽曲が並んでいて、とっつきが良いとは決して言えないのですが、なんだか妙に惹かれるものがあります。

ベストは、・・・いずれの曲も、それぞれの(変な)魅力を醸しているのですが。。。4曲目にしておきます。

Bojan Z "Xenophonia"(http://www.amazon.co.jp/dp/B000GFM8JA/)

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