Paula Santoro "Mar Do Meu Mundo"

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この盤は、Izui Ochoswiyerさんのblog"灼熱怒風 シーズン4"の紹介文(http://ameblo.jp/otremazul/entry-11483907780.html)を見て、気になって買った盤です。

blogの文章を読んで具体的にどこに引っかかったかと問われても実は自分でもよく判らないのですが、これはよいアルバムの予感がしたとしか言いようがなく。第六感が働いたと言うことにしておいてください。
ジャケもなかなかに印象的ですが、ジャケ買いって感じだったわけではないと思います。
ちなみに、最近よく聴いているミナス系の音楽にはなります。

メンツは曲毎に変わるようですが、特に知っている人がいるわけでもなくHMVのを書き写させてもらいました。
Rafael Vernet(P)、Kiko Freitas(Ds)、Rafael BaratMundoa(Ds)、GutoMundo Wirtti(B)、Marco Lobo(Per)、Daniel Santiago(G)

演奏曲は以下の通り。オリジナルはなさそうです。
白眉は、最近個人的に話題のAntonio Loureiroの"So"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61798990.html)でベストに挙げたLuz da terraを演奏しているところとなります。(実は、未確認で聴いてて、突然現れてのけぞった)
01. Guanabara (Fred Martins)
02. Alegria (Leo Minax / Chico Amaral)
03. Homem ao mar (Ze Paulo Becker / Mauro Aguir)
04. Sambura de peixe miudo (Sivuca / Gloria Gadelha)
05. Flor (Frederico Demarca / Marcelo Fedra)
06. Mar deserto (Kristoff Silva / Makely Ka)
07. Arabesco (Danilo Caymmi / Alice Caymmi)
08. Luz da terra (Antonio Loureiro)
09. Joana dos Barcos (Ivan Lins / Vitor Martins)
10. Agua salobra (Eduardo Neves / Mauro Aguiar)

中身ですが、これは美しいアルバムです。
演奏している曲は、アルバムタイトルが「Mar Do Meu Mundo(私の世界の海)」となるようで、前述の通りいろんな人が書いたものを集めてきていることになりますが、おそらく海にちなんだ曲か、海を想起させるような曲を集めてきてはいるんだと思います。
元曲がどう演奏されているか未確認ですが、いい塩梅に全体のサウンドトーンを合わせたアレンジになっていて、良い感じにサウンドトーンが合っていて、アルバム全体を一気に聴くことで、このアルバムの世界にどっぷりと引き込まれるような魅力を持っています。
それでいて、それぞれの曲の良さというのも充分に感じられ、トーンが同じでも単調にはなっていない。
1曲ずつしっかり聴き込んでも、それに値する素晴らしい楽曲と演奏が並んでいると感じられます。

Paula Santoroの声色もこれらの曲調にあった感じのちょっと落ち着いた雰囲気を感じさせるもの。
演奏も、全体のトーンにあわせて柔らかい雰囲気を持った演奏がされています。
それでいて、アドリブの一部で、おぉっッと思わせるような演奏が出てきたりして侮れません。

最近のミナス音楽というと、Antonio Loureiro盤とか、ブラジルな雰囲気がときとして希薄に感じられるものがあると感じていたのですが、この盤ではブラジルな雰囲気はかなり多めに出ていると感じてます。
この辺、個人的嗜好からすると好感度が高いところとなります。

一時期、かなりヘヴィローテーション的に聴いていましたが、まだまだ飽きる感じがないのは、この盤に関しては興味が尽きないというよりは、この雰囲気に浸っていたい気分が終わらないというのが正解だと思います。

ベストは、名曲である8曲目も捨て難いですが、6曲目も結構好きで..


Paula Santoro "Mar Do Meu Mundo"(http://diskunion.net/latin/ct/detail/BR5325)

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