Madeleine Peyroux "Blue Room"

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Madeleine Peyrouxは、4年前に1枚聴いていることになってます。
 "Bare Bones"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a57705636.html)

過去のリリースを調べると、2枚目までは除外して、大雑把に2年に1枚程度のペースではリリースされているようなので、安定的な人気は得ているんだと思います。
Dreamland(1996)、careless love(2004)、half the perfect world(2006)、bare bones(2009)、
Standing on the Rooftop(2011)、Blue Room(2013)

メンツは、おおよそ以下の5人に大半の曲でstringsが入ります。ちゃんと調べてませんが、もしかしたら曲によって若干の入れ替えはあるかもしれません。
Madeleine Peyroux(Vo,G)、Dean Parks(G)、Jay Bellerose(Ds)、Larry Goldings(Hammond B3,P)、David Piltch(B)

演奏(歌唱)曲は、以下の10曲。
アルバムコンセプトが、Ray Charlesの"Modern Sounds In Country & Western Music"(http://www.amazon.co.jp/dp/B0025X4OYI/)をMadeleine Peyrouxが固有の解釈で歌うというものとのことで、このアルバムからの楽曲が大半を占めているようです。
個人的に、Ray CharlesもCountry & Westernも、大して聴いていないので・・2曲目7曲目くらいしか知ってる曲ありません..

1. Take These Chains From My Heart
2. Bye Bye Love
3. Changing All Those Changes
4. Born To Lose
5. Guilty
6. Bird On the Wire
7. I Can't Stop Loving You
8. Gentle On My Mind
9. You Don't Know Me
10. Desperadoes Under the Eaves

元曲は元アルバムの試聴を探せば一通り(全部かは未確認)は聴けそうですが、そのオリジナルが1962頃の録音ということで音作りも録音もかなり古さを感じさせるものでありました。
Ray Charlesは黒人ですが、Country & Westernは白人の音楽(のはず)なので、黒人的なサウンドと白人的なサウンドが入り混じっているような印象を抱くのは私の認識不足でしょうか。

さて、Madeleine Peyroux の料理ですが、全体のトーンはちょっと気だるさを感じさせるところで、統一させております。
これが、元曲からするとがらっと雰囲気を変えている大きな要因になっています。

大半の曲で弦楽器がバックトラックとしてゴージャズ感を醸し出しており、そこに刺激的な音を排除したギター、ハモンドオルガン、ピアノなどでを配しており、Madeleine Peyrouxのアンニュイなボーカルがのっかってきます。
なんと言うか、疲れないサウンドというか、しみじみと聴けるサウンドというか、ぼけーっと聴いてられるサウンドというか、そんな雰囲気でトーンを統一しているので、聴いていて(良い意味で)脱力感を感じさせてくれます。

温かい休日の昼下がりに、ソファに寝そべるか、床に横になって、雑誌などを眺めつつぼけーっと聴いているのが似合うサウンドというか。。
こんな野暮な文章を書くために、しっかり聴こうなんて姿勢が一番似合わないサウンドですかね(自虐)


Madeleine Peyroux "Blue Room"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00B2TUKI0/)

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