Edward Simon "Live In New York At Jazz Standard"

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Edward Simonのリーダーアルバムです。Edward Simonのアルバムは過去に3枚買ってますが、上の2枚がこの盤と同じメンツとなります。
 "Unicity"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a43081647.html)
 "Poesia"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58197818.html)
 "A Master's Diary"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61353568.html)

"Poesia"が2009年リリースだったので4年ぶりのこの3人のアルバムと言うことになりそうです。
しかし、このメンツだとどうしても食指が動いてしまいます(笑)
が、この盤の録音は2010年12月なので・・・でも、ライブは初になるんでしょうか?
やっぱり、買うべきアルバムだと思います。
Edward Simon(P)、John Pattitucci(B)、Brian Blade(Ds)

演奏曲は5曲で、Edward Simonのオリジナルが3曲に、ジョビン、コルトレーンという布陣となります。
5曲収録ですが、最後の曲以外は10分超、最長は3曲目の約15分となるので、1曲1曲をじっくりたっぷり料理した演奏が楽しめると言うことになります。
01. Poesia
02. Chovendo na Roseira
03. Pathless path
04. Giant Steps
05. Pere

上記の通り、10分超の演奏が4曲。最後の曲だけ8分台ですが、ライブということで1曲ずつの演奏をしっかりと時間をかけて料理していることになります。

1曲目は、過去にアルバムタイトルになっているもの。
2曲目は、冒頭に2分近いベースソロが入るジョビンの曲。
3曲目は、ピアノの弦直接弾きとベースのアルコ弾きのせめぎ合いから、ちょっとスピリチュアルな展開を見せる曲。
4曲目は、John Coltraneの名曲を、ちょっとスローめでかつダイナミックに演奏しています。
5曲目は、ちょっとノリの良い(ラテン調?)8ビートの演奏。

Poesiaのところに"知的で緻密でありながら、そこそこの熱さと緊張感を感じさせる"なんて書いていますが、ピアノはまさにそんな感じの演奏。
そこに、ちょっとタメを持たせて重厚感を醸し出しつつ弾けるような演奏で全体を鼓舞するBrian Bladeのドラム。
John Pattitucciのアコベの演奏は本当に素晴らしいと思います。ゴリゴリと力強く創造的な演奏をしていつつも、しっかりと演奏を前進させる原動力として機能していることをしっかりと感じます。
同じリズム隊のWayne Shorterのバンドほど神がかった演奏とはなりませんが、それでも、ノリの良さでガンガン聴かせる感じと言うよりは、緊張感を伴いつつも美しいフレーズで聴衆を魅了するような、オーソドクスなジャズの範疇にあって、それでもある種の神々しさを感じさせる演奏と言えるんだと思います。


ベストは、1曲目の4ビートが気持ち良い演奏でしょう。

Edward Simon "Live In New York At Jazz Standard"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00BKBCME0/)

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