Bireli Lagrene "Inferno"
Bireli Lagrene盤もなんだかんだいろいろ聴いて(持って)いますが、古いところはJaco Pastorius絡みのアルバムをいくつかといったところで、他の人との演奏はあまりいろいろと聞いているわけではありません。
なので、この盤もとりたてて聴いてみたいと思って選んだわけではなかったりしまして。。(汗)
実は中古店で3枚\680-で買ってきた盤。はっきり言って、欲しい盤があったのでその抱き合わせに選んだだけだったりします。
本作は、1987年7月にNYで録音しされたアルバムとなりますが、Jaco Pastoriusが亡くなったのが同年の9月。
その前年に共演している音源(Stuttgart Aria, Heavy'n Jazz)が残っていたりします。
メンツは以下の通り。キーボードの人は知りませんが、Victor Baileyがベース、ドラムに4人を起用。
それが、Bernard Purdie、Danny Gottlieb、Dave Wecklなんて面容なのでビビります。
さらにBill Evansが1曲参加しています。
ちなみに、1987年にDave Wecklはchick corea electric bandでぶいぶい言わせていた頃。Danny Gottliebはpat metheny groupを脱退しMark Eganとelementsを演っていた頃。Bernard Purdieは。。。
Clifford Carter(Key)、Victor Bailey(B)、Bireli Lagrene(G)
Bernard Purdie(Ds:4,8)、Danny Gottlieb(Ds:7)、Dave Weckl(Ds:3,5,6)、Pierre Moerlen(Ds:1)
Bill Evans(Ts:5)
演奏曲は、7曲がBireli Lagreneのオリジナル。5曲めがBabik Reinhart(Django Reinhardtの息子)の曲となります。
1. Inferno
2. Rue De Pierre, Part Two
3. Action
4. Rock It
5. Incertitude
6. Berga
7. Ballade
8. Hips
1曲目はエレキギター弾き倒しのHard Fusionサウンドで、Pierre Moerlenの叩きだす複雑なリズムに圧倒されます。
2曲目はアコギに持ち替えて、じっくりしっとりとした上手いギターをソロで聴かせてくれますが、このスタイルの演奏はこの盤ではここだけ。
3曲目はそこはかとなくエコーがかかった爽やかで軽やかなFUSIONサウンド。
4曲目は、Bernard Purdieの重厚なドラムに後押しされたHard Fusion。
5曲目6曲目は3曲目同様のDave Wecklのドラムでやっぱり爽やか系な演奏。5曲目のBill Evansのサックスがいい味出してます。6曲目は、ギターがGeorge Bensonしてて(笑)
7曲目は、Danny Gottliebのドラムで、しっとりとしたバラードの演奏。泣きのギターとはいかないですが、味のあるバラード演奏を聴かせてくれてます。
そして最後は、重厚のBernard Purdie演ずるシャッフルビートと言う感じのノリの良い演奏で締めくくられます。
ひと括りにはFusionサウンドと言うしかないんですが、その中でもいろいろな表情を見せた演奏を聴かせてくれる好盤に仕上がっています。
それぞれ、テクニック偏重(テクニック偏重Fusionが個人的に苦手)ではない歌心のある気持ち良い演奏で、2013年に聴いてもとてつもなく古臭いサウンド(古いですけどね)とは言い切れない気持ちの良い演奏を楽しませてもらいました。
ベストは1曲目ですかねぇ。インパクト強いです。
Bireli Lagrene "Inferno"(http://www.amazon.co.jp/dp/B000008BJC)
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