Harold Mabern "Live at Smalls"
かの国から直接取り寄せることで多少なりとも費用の節約をしているつもり(最近その恩恵も少ない)ですが、入手してから文章公開までの時間がかかり過ぎなのは。。
今回のリリースは、以下の4人のリーダー作となります。
Harold Mabern
Alex Sipiagin
Joe Magnarelli
Will Vinson
本作は、Harold Mabernのピアノトリオとなりまして、メンツは以下の通り。
Harold Mabernというと、ヴィーナスに数作アルバムを残していますが多分自分は1枚も持ってないです。
Harold Mabern(P)、John Weber(B)、Joe Fansworth(Ds)
演奏曲は以下の通り。有名曲多めです。
1 Alone Together
2 I'm Walking
3 Dreaming
4 Road Song
5 Boogie For Al McShann
6 Sesame Street
7 Afro Blue
冒頭1曲目の演奏曲は、"Alone Together"のはずなんですがイントロは完全に八木節です。2分間、ちょっと中国な雰囲気を醸した音数の多いピアノソロでメロディは完全に八木節で..。
そして、2分後からトリオの演奏になって、ピアノの即興のあと、3分弱のところで唐突に"Alone Together"のテーマが始まると言う展開。その後は、お決まりのソロの交歓というノーマルなスタイルの演奏で10分を超えます。
2曲目は、ブルージーなピアノイントロからマーチと言っても良いようなリズムのご機嫌な曲。軽やかなピアノで軽快な雰囲気で奏でられる4ビート。これもほぼ10分間の演奏となります。
3曲目はEroll Garnerのバラードなんですが、山本剛のMistyを聴いているような、ころころとした音を多用した演奏。
4曲目はミドルテンポでWes Montgomeryの曲をじっくり料理。
次がHarold Mabernのオリジナルのブギウギ調の演奏はほぼピアノソロ(弾きまくり)で。
その次が、セサミストリートのテーマ曲ですが、これが見事に格好良い4ビートジャズに変身してます。
最後がまたまた有名曲のAfro Blueとなりますが、ちょっと荒々しくもアグレッシブな演奏が気持ち良い。
しかし、このトリオは音数が多い。
Harold Mabernのブロックコードの応酬から付帯音過剰なテーマの装飾。Joe Fansworthのシンバルレガートを中心におかず多用のドラミング。さらに、2人が残した数少ない隙間を埋め尽くそうとするJohn Weberのウォーキングベース。昨今の演奏が熱さを削いでも空間感を持たせようとした演奏が多い中、貴重と言いたいほど。
さらに、3人の音が強めにしっかり叩きだされるタイプなので全体に歯切れ良い演奏をたっぷりと楽しめます。
ベストは、最後のAfro Blueで良いと思います。
それと、このブログから"Live at Smalls"だけ抜き出してまとめたブログを作ったんで紹介しときます。
http://blog.livedoor.jp/pabljxan-7126/
Harold Mabern "Live at Smalls"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00CC9PAMA/)
この記事へのコメント