Joe Magnarelli "Live at Smalls"
かの国から直接取り寄せることで多少なりとも費用の節約をしているつもり(最近その恩恵も少ない)ですが、入手してから文章公開までの時間がかかり過ぎなのは。。
今回のリリースは、以下の4人のリーダー作となります。
Harold Mabern
Alex Sipiagin
Joe Magnarelli
Will Vinson
本作は、トランペットのJoe Magnarelliのカルテットとなります。Joe Magnarelliは、同じく"live at smalls"シリーズのPlanet Jazzのライブ(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59514904.html)で聴いていることになります。
他のメンツは、先日急逝してしまったMulgrew Millerがピアノ。ベースはJeremy Pelt盤で聴いてるDwayne Burno。Jason Brownは過去に聞いていなさそうです。
Joe Magnarelli(Tp)、Mulgrew Miller(P)、Dwayne Burno(B)、Jason Brown(Ds)
演奏曲は、下記6曲。4、5曲目がオリジナルとなります。
1 My Ideal
2 Ruby, My Dear
3 Invitation
4 Third Set
5 Skee
6 I'll Find You
1曲目が8/6拍子の軽快なテーマの有名曲。ちょっと丸みのある感じの音色で、ほぼ直球勝負といって良い演奏を繰り広げるトランペットが良い味出してます。
そして、ピアノが(急逝を知ってるからってのもあるのかもしれませんが)ころころとよく歌うフレーズで心地よい。
2曲目が、これまた有名なバラード演奏。Joe Magnarelliの音色は、こういう曲にこそ合うんだろうなと思わせる実に見事な演奏。
3曲目は、(個人的には)Jaco Pastoriusの演奏で有名な"Invitation"。ここは、Mulgrew Millerのバッキングとソロが聴きものになるでしょう。
4曲目も8/6拍子になりますが、こちらもアップテンポなご機嫌な演奏となります。
5曲目は、3-3-2に分割された8拍子?6曲目は6-2に分割されているのかな?と、ちょっと凝った曲。だけど、気持ち良くスウィングしてます。
全体に、"Live at Smalls"らしい直球のジャズをたっぷりと堪能させてくれます。
録音のせいだと思うが、若干こもった音と感じられるのが玉にきずだが、キメのあるドラムサウンド、ウォーキングと非ウォーキングを絶妙に織り交ぜたベースのリズム陣が演奏の雰囲気を気持ち良く盛り上げてくれています。
それにつけても、このライブでのMulgrew Millerのピアノがいい味出しています。ことさらにこのアルバムでは良さを感じています。
このライブが2012年8月31日の録音とのことで、最後のレコーディングってことはないと思いますので、もしかしたら、この後、より晩年に近い演奏がでるかもしれませんが、同じクオリティの演奏が聴けるなら買いだと思います。
ベストは後半の2曲(合わせ技)にしたいです。前半の安心できる有名曲も秀逸ですが、こっちのほうが気持ち良く聴いていられる演奏になっていると思います。
それと、このブログから"Live at Smalls"だけ抜き出してまとめたブログを作ったんで紹介しときます。
http://blog.livedoor.jp/pabljxan-7126/
Joe Magnarelli "Live at Smalls"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00CC9PAD4/)
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