Craig Taborn "Chants"
Craig Tabornというピアニストは、デビュー当時のJames Carterバンドのピアニストとして認知しておりまして、"Jurassic Classics"を、このblogの書き始めの頃に題材(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a10278879.html)として選んでおりますが、Craig Tabornについては・・・書いてないですね(笑)
ほぼ(?)同時期に、同じDIWレーベルからリーダー作(http://www.amazon.co.jp/dp/B000009QHC)が出てまして、当時これも入手して聴いておりましたが、当時の私には難易度が高すぎてあまり聴いていないというのが実情で..
そのまま、最近まで彼のリーダーアルバムが出てもスルーし続けていたわけでありますが、ここのところ、Chris Potterのバンドで演奏していたりと、名前を目にする機会が多いと感じていたところで、2013年4月の異種格闘試聴会(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61900740.html)で、最新作のこれをちょっと聴かせてもらって、買ってしっかり聴こうと思って買い込んで きた次第であります。
前作は2011年で、同様にECMからのリリースだったようですが、そちらはソロ作品でありました。
この盤はトリオで、メンツは以下の通りとなります。
Craig Taborn(P)、Gerald Cleaver(Ds)、Thomas Morgan(B)
演奏曲は下記9曲。全部Craig Tabornのオリジナルとなります。
01. Saints
02. Beat The Ground
03. In Chant
04. Hot Blood
05. All True Night / Future Perfect
06. Cracking Hearts
07. Silver Ghosts
08. Silver Days Or Love
09. Speak The Name
1曲目2曲目は、単調でミニマルなサウンドがテーマになるように思われるが、その後テンポ感の薄いところでのピアノソロが印象的。1曲目は区切りと思われるフレーズが随所に表れてくるところが緻密に構成された曲であることを感じさせ、2曲目は左手のフレーズに引っ張られた右手の早いフレーズに、これ本当に同時に弾いてるの?とのけぞる演奏。
Brad Mehldau以降のピアニストは右手と左手を完全に別々に動かして演奏をすることを強いられているってわけではないと思いますが、ここでのCraig Tabornの弾くピアノも左右の手でいろいろ違うことを演ってて、このテクニックってもの凄いものがあると感じさせられます。
3曲目と6曲目以降がおおむね音数少なめの空間感を重視しつつ訥々と語られるような演奏で、この辺はECMの面目躍如的と言えるか?
5曲目は、おそらくベースの旋律が主旋律で、ピアノの高音(右手)が印象的ではあるがリズム的だったりバッキング的だったりする演奏で彩りを添える構成と認識したが、そのちょっと独特な雰囲気に惹かれる演奏。
7曲目の後半が5曲目と似た感じで、いろどり的なピアノの連打の下でベースが旋律を奏でるところがちょっと印象的。
9曲目の後半はミニマルなテーマの2曲目の雰囲気に近い。
内容としては、個人的にのめりこむような音楽って感じは希薄で、はっきり言ってそう頻繁に聴きたい演奏ではないんですが、Craig Tabornというピアニストの凄さを感じるには充分なのかなぁと..
最近、いろんなところで良く名前を目にするのは、それだけの実力の向上があった、あるいは耳目に値する演奏を繰り広げているということなんだとは、感じられていると思います。
ベストは、巷ではスローな曲を贔屓にしている方が多そうですが、個人的には5曲目になんだか惹かれています。
Craig Taborn "Chants"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00BH413IG/)
ほぼ(?)同時期に、同じDIWレーベルからリーダー作(http://www.amazon.co.jp/dp/B000009QHC)が出てまして、当時これも入手して聴いておりましたが、当時の私には難易度が高すぎてあまり聴いていないというのが実情で..
そのまま、最近まで彼のリーダーアルバムが出てもスルーし続けていたわけでありますが、ここのところ、Chris Potterのバンドで演奏していたりと、名前を目にする機会が多いと感じていたところで、2013年4月の異種格闘試聴会(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61900740.html)で、最新作のこれをちょっと聴かせてもらって、買ってしっかり聴こうと思って買い込んで きた次第であります。
前作は2011年で、同様にECMからのリリースだったようですが、そちらはソロ作品でありました。
この盤はトリオで、メンツは以下の通りとなります。
Craig Taborn(P)、Gerald Cleaver(Ds)、Thomas Morgan(B)
演奏曲は下記9曲。全部Craig Tabornのオリジナルとなります。
01. Saints
02. Beat The Ground
03. In Chant
04. Hot Blood
05. All True Night / Future Perfect
06. Cracking Hearts
07. Silver Ghosts
08. Silver Days Or Love
09. Speak The Name
1曲目2曲目は、単調でミニマルなサウンドがテーマになるように思われるが、その後テンポ感の薄いところでのピアノソロが印象的。1曲目は区切りと思われるフレーズが随所に表れてくるところが緻密に構成された曲であることを感じさせ、2曲目は左手のフレーズに引っ張られた右手の早いフレーズに、これ本当に同時に弾いてるの?とのけぞる演奏。
Brad Mehldau以降のピアニストは右手と左手を完全に別々に動かして演奏をすることを強いられているってわけではないと思いますが、ここでのCraig Tabornの弾くピアノも左右の手でいろいろ違うことを演ってて、このテクニックってもの凄いものがあると感じさせられます。
3曲目と6曲目以降がおおむね音数少なめの空間感を重視しつつ訥々と語られるような演奏で、この辺はECMの面目躍如的と言えるか?
5曲目は、おそらくベースの旋律が主旋律で、ピアノの高音(右手)が印象的ではあるがリズム的だったりバッキング的だったりする演奏で彩りを添える構成と認識したが、そのちょっと独特な雰囲気に惹かれる演奏。
7曲目の後半が5曲目と似た感じで、いろどり的なピアノの連打の下でベースが旋律を奏でるところがちょっと印象的。
9曲目の後半はミニマルなテーマの2曲目の雰囲気に近い。
内容としては、個人的にのめりこむような音楽って感じは希薄で、はっきり言ってそう頻繁に聴きたい演奏ではないんですが、Craig Tabornというピアニストの凄さを感じるには充分なのかなぁと..
最近、いろんなところで良く名前を目にするのは、それだけの実力の向上があった、あるいは耳目に値する演奏を繰り広げているということなんだとは、感じられていると思います。
ベストは、巷ではスローな曲を贔屓にしている方が多そうですが、個人的には5曲目になんだか惹かれています。
Craig Taborn "Chants"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00BH413IG/)
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