Carla Bley "Live"

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Carla Bleyといえばこの盤が筆頭に出てくるという認識でいるのですが、これまで聴いたことがなかったので
買い込んできました。
1982年のアルバムです。

これまで、Carla Bleyのアルバムも、おそらく彼女が関わった作品のほとんどについても聴いてこなかったのですが、ものの本を読めば必ずと言っていいほど名前は出てきてまして。。。
 ピアニストではあるがそれよりもコンポーザー、アレンジャーとしてその才能を開花させた。
 フリー・ジャズの女王とも呼ばれたことがある
 自虐的なユーモアを持ったタイトルを付けた作品を発表している
なんて、そんなことよりPaul Bleyと結婚離婚し、その後Mishael mantlerと再婚、その後 Steve Swallowと。。
なんて、女性週刊誌のような話題のほうが、記憶に残っていたりして。。(汗)
この作品についても、先入観としては、女王と冠されたフリージャズの王道をいく演奏が聴けるんだろうなと漠然と感じていたと言うのが、本当のところです。

1. Blunt Object
2. Lord Is Listenin' to Ya, Hallelujah!
3. Time and Us
4. Still in the Room
5. Real Life Hits
6. Song Sung Long

というわけで、未聴先入観は完全にカオスなフリーサウンドが充満されたビッグバンドサウンドだったわけでありますが、出てきたサウンドは思いっきりポップで、実はのけぞったのでありました。もっと、混沌とした演奏かと思っていたので..
1曲目のリズムは、ロックに近いんでしょうか。渋さ知らズにも、ちょっとだけ通じるような一筋縄ではいかないけど単調なリズム。この上に高音基調のベース。ブラスアンサンブルがのっかって曲を構成している
2曲目は、オルガンのバックの上でトロンボーンが奏でるソロがオープニング。ちょっとゴスペル感が感じられます。
と言う感じで、正直気持ち良くも時に清々しささえも感じられる聴き易い演奏という印象で聴いています。

渋さとかフリージャズビッグバンドを体験している身としては実に心地よいサウンドで、違和感のない演奏を楽しんでいます。
とか書いてますが、「もしかしたら、渋さの源流のひとつはこのバンドのサウンドってのもあるんじゃなかろうか?」と気づいたのは、結構な回数この演奏を聴いてからだったのは...(汗)


Carla Bley "Live"(http://www.amazon.co.jp/dp/B006GHC2XY/)

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