Joey Calderazzo "Live"
Joey Calderazzoというと、管入りカルテットでのピアノはいい味を出していまして、かつてMichael Brecker,今もBranford Marsalisのレギュラーバンドのピアニストを務めています。
最近のソロ作も(買ってますが)2作が以下となるのですが、そう悪くもなかったようですが取り立てて素晴らしかった記憶もなく。。
"Amanecer"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a45901441.html) 2008
"Haiku"(http://www.amazon.co.jp/dp/B0002E4A14/) 2003
そして、2011年にはBranford Marsalisとの両名義でのアルバムを出していますが、管と演ってるところが、良さを出しているのじか..
"Songs Of Mirth And Melancholy"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60667086.html)
そういうわけで、リーダー作に取り立てて高い期待感を持っているものでもないのですが、久々のトリオでさらにライブとなると"気になる度"は結構高いものがあります。
メンツは、Branford Marsalisバンドと較べちゃいけないですが、中堅どころの固い面々を揃えています。
Orlando Le Flemingは、Ari Hoenig盤、Will Vinson盤で聴いてます。Donald EdwardsはOPUS5のドラマーです。
Joey Calderazzo(P)、Orlando Le Fleming(B)、Donald Edwards(Ds)
演奏曲は、Joey Calderazzoのオリジナルが2曲に、Keith Jarrett、Bill Envans、Paul motianの曲などを加えて全部で6曲となります。演奏時間も10分前後からそれ以上と、1曲にじっくり時間をかけて演奏をしています。
1. The Mighty Sword(Joey Calderazzo)
2. Rainbow(Keith Jarrett)
3. To be Confirmed(Joey Calderazzo)
4. The Meaning of the Blues(Bobby Troup)
5. Time Remembered(Bill Evans)
6. Trieste(Paul Motian)
演奏ですが、左手のブロックコードを従えて右手の弾くフレーズで(テーマもソロも)旋律を作っていくと言うスタイルでの演奏が特徴的。
リズムの両名も、ピアノをうまくサポートする方向で、味のある演奏を繰り広げています。
あまり戦いを挑むような方向ではないので、スリリングな展開って感じにはなることは少ないんですがBill Evans調のリリカルな演奏と言う意味では、全体の調和がとれた安定した演奏が楽しめます。
と、良いこと多めに書いていますが、じゃぁ、この演奏をJoey Calderazzoのピアノで聴きたい演奏かと言われると、ちょっと違うかなぁと言うのが正直なところ。
ただ、6曲目の中盤(11分くらい)から後半にかけてはちょっとスリリングな展開になっていて、こういう感じがJoey Calderazzoで聴きたい演奏に近いものです。ここでのDonald Edwardsもだいぶ切れてますねぇ(^^)
Joey Calderazzo "Live"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00BY8DM0M/)
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