Sebastian Schunke "Back in New York"
この盤は、新譜情報を漁っていたらドラムがAntonio Sanchezで値段が700円弱だったので思わず買い込んでしまった盤となります。
たしかamazonUSで試聴できて、ちょっとおとなしめの演奏かなとも思ったんですが、この値段なんでまぁ良いかと..。
amazonのリリースデータは2013になってますが、HMVでは2008年なので、元は2008年に出ていたアルバムなんでしょう。
リーダーのSebastian Schunkeはドイツ人のピアニストのようです。クラリネットとギターが入ったセクステット編成となります。クラリネットだから音がおとなしめに聴こえたってのもあるかもしれません。
そのメンツは以下の通り。Antonio Sanchez以外に知ってる名前はないと思ったら、Pernell SaturninoはDonny McCaslinの"Declaration"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58695731.html)に名前がありました(驚)
裏のクレジットは6人の名前が書いてあるだけでしたが、中に曲毎のメンツがあって、3曲(2,5,7)はクラリネットカルテットでの演奏で、1曲(3)はギターだけ抜けたクインテットでの演奏になってました。
Anders Nilsson(G)、Antonio Sanchez(Ds)、John Benitez(B)、Paquito D'rivera(Cl)、Pernell Saturnino(Per)、Sebastian Schunke(P)
演奏曲は下記7曲。全部Sebastian Schunkeのオリジナルとなります。
01. Oma Mutti
02. One For Emma
03. Susanne
04. Vida Pura
05. Song For Antje
06. Be Honest
07. Hombre Tinto
1曲目。コンガのリズムの上で、ちょっとフリーキートーンを交えたクラリネットがイントロのラテンリズムの曲。
そのまま、クラリネットが主旋律を奏でピアノとギターが控えめなバッキングをする演奏。
2曲目。訥々としたピアノが主旋律直前までのイントロを担うスローな演奏。主旋律はクラリネット。この曲では深みのあるベースサウンドがいい味を出している。
3曲目。静かなピアノのサウンドから始まる前半。若干の緩急はあるが後半になるに従いリズムが強くなって、全体が強い音になるという展開。この後半のAntonio Sanchezは良い味出しています。
4曲目。ドラムソロからスタート。そこにロック調のエレギサウンドが絡むイントロ。ピアノが入ってラテンタッチのこれがテーマなんでしょう。その後もギターが目立ちめにちょっとフリーテイストなサウンドを絡めながら、いろいろな表情を見せてくれる演奏。
5曲目。ピアノの伴奏の上でクラリネットが奏でるいえるシリアスめな旋律を奏でる曲。中間でのピアノとクラリネットの掛け合いが美しくも良い感じで好感触。
6曲目。これもギターの露出率が高い演奏。冒頭一瞬のAnders NilssonとAntonio Sanchezの掛け合いが気持ち良い。
その後もギターが出る出ないで演奏の雰囲気がガラガラ変わるのが面白いんですが、違和感を感じる人もいそう。
7曲め。ラテン色の薄い8/6の美旋律の曲。ここはクラリネットも入りますがピアノトリオの演奏が良い感じに響きます。
全体にクラリネットが前面に出た演奏をしている場面が多く、ピアニストがリーダーですが前面に出続けてずっと目立つようなことはありません。
たしかに、ラテン系ピアニストと言うには、早弾きだったり打鍵が強かったりとか派手な演奏をするタイプではなく、一音一音丁寧に音を紡ぎ出して行くようなタイプなので、前面出ずっぱりだと単調になってしまうかなと思ってみたり。
その分、Paquito D'riveraのクラリネットが表情豊かな表現でしっかりとした仕事をこなしているので、バランス的には良い塩梅の作品に仕上がっています。
そして、Antonio Sanchezが緩急ともにしっかりと好演を聴かせ、Pernell Saturninoもしっかりとそれに追従してラテンリズムの基礎をしっかり形つくっています。この基礎あってこその全体の演奏ありきであることは間違いのないところでしょう。
そして、要所で出るJohn Benitezの強く太いベースサウンドが良いアクセントとして響きます。
Anders Nilssonのギターはかなりロック色が強いんですが、前面に出てくるのが2曲だけなのでこれをカンフル剤的アクセントとして作用させようとしているんでしょう。けど、個人的にはこの2曲がハイライトになっちゃっているんですが(笑)
ってことで、ベストは展開が面白い6曲目ということになりますでしょうか。
Sebastian Schunke "Back in New York"(http://www.amazon.co.jp/dp/B001GM4F3Y/)
たしかamazonUSで試聴できて、ちょっとおとなしめの演奏かなとも思ったんですが、この値段なんでまぁ良いかと..。
amazonのリリースデータは2013になってますが、HMVでは2008年なので、元は2008年に出ていたアルバムなんでしょう。
リーダーのSebastian Schunkeはドイツ人のピアニストのようです。クラリネットとギターが入ったセクステット編成となります。クラリネットだから音がおとなしめに聴こえたってのもあるかもしれません。
そのメンツは以下の通り。Antonio Sanchez以外に知ってる名前はないと思ったら、Pernell SaturninoはDonny McCaslinの"Declaration"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58695731.html)に名前がありました(驚)
裏のクレジットは6人の名前が書いてあるだけでしたが、中に曲毎のメンツがあって、3曲(2,5,7)はクラリネットカルテットでの演奏で、1曲(3)はギターだけ抜けたクインテットでの演奏になってました。
Anders Nilsson(G)、Antonio Sanchez(Ds)、John Benitez(B)、Paquito D'rivera(Cl)、Pernell Saturnino(Per)、Sebastian Schunke(P)
演奏曲は下記7曲。全部Sebastian Schunkeのオリジナルとなります。
01. Oma Mutti
02. One For Emma
03. Susanne
04. Vida Pura
05. Song For Antje
06. Be Honest
07. Hombre Tinto
1曲目。コンガのリズムの上で、ちょっとフリーキートーンを交えたクラリネットがイントロのラテンリズムの曲。
そのまま、クラリネットが主旋律を奏でピアノとギターが控えめなバッキングをする演奏。
2曲目。訥々としたピアノが主旋律直前までのイントロを担うスローな演奏。主旋律はクラリネット。この曲では深みのあるベースサウンドがいい味を出している。
3曲目。静かなピアノのサウンドから始まる前半。若干の緩急はあるが後半になるに従いリズムが強くなって、全体が強い音になるという展開。この後半のAntonio Sanchezは良い味出しています。
4曲目。ドラムソロからスタート。そこにロック調のエレギサウンドが絡むイントロ。ピアノが入ってラテンタッチのこれがテーマなんでしょう。その後もギターが目立ちめにちょっとフリーテイストなサウンドを絡めながら、いろいろな表情を見せてくれる演奏。
5曲目。ピアノの伴奏の上でクラリネットが奏でるいえるシリアスめな旋律を奏でる曲。中間でのピアノとクラリネットの掛け合いが美しくも良い感じで好感触。
6曲目。これもギターの露出率が高い演奏。冒頭一瞬のAnders NilssonとAntonio Sanchezの掛け合いが気持ち良い。
その後もギターが出る出ないで演奏の雰囲気がガラガラ変わるのが面白いんですが、違和感を感じる人もいそう。
7曲め。ラテン色の薄い8/6の美旋律の曲。ここはクラリネットも入りますがピアノトリオの演奏が良い感じに響きます。
全体にクラリネットが前面に出た演奏をしている場面が多く、ピアニストがリーダーですが前面に出続けてずっと目立つようなことはありません。
たしかに、ラテン系ピアニストと言うには、早弾きだったり打鍵が強かったりとか派手な演奏をするタイプではなく、一音一音丁寧に音を紡ぎ出して行くようなタイプなので、前面出ずっぱりだと単調になってしまうかなと思ってみたり。
その分、Paquito D'riveraのクラリネットが表情豊かな表現でしっかりとした仕事をこなしているので、バランス的には良い塩梅の作品に仕上がっています。
そして、Antonio Sanchezが緩急ともにしっかりと好演を聴かせ、Pernell Saturninoもしっかりとそれに追従してラテンリズムの基礎をしっかり形つくっています。この基礎あってこその全体の演奏ありきであることは間違いのないところでしょう。
そして、要所で出るJohn Benitezの強く太いベースサウンドが良いアクセントとして響きます。
Anders Nilssonのギターはかなりロック色が強いんですが、前面に出てくるのが2曲だけなのでこれをカンフル剤的アクセントとして作用させようとしているんでしょう。けど、個人的にはこの2曲がハイライトになっちゃっているんですが(笑)
ってことで、ベストは展開が面白い6曲目ということになりますでしょうか。
Sebastian Schunke "Back in New York"(http://www.amazon.co.jp/dp/B001GM4F3Y/)
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