Diego Barber / Hugo Cipres "411"
Diego Barberのリーダー作は、過去に"Choice"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60625739.html)というのを聴いています。
前作も、正直メンツ買いをしていますが、本作もメンツ買いです。
前作から引き続きのAri Hoening、Seamus Blakeを起用ってのは、なんだかんだ惹きつけられます。
とはいえここで気になるのは、双頭名義となるHugo Cipresの存在となりますが..。
かく言うメンツは以下の通りとなります。
Ari Hoenig(Ds)、Diego Barber(G)、Seamus Blake(Sax,EWI)、Johannes Weidenmueller(B)、Hugo Cipres(desktop)
演奏曲は下記7曲。全部Diego Barber、Hugo Cipresの2人名義のオリジナルとなります。
1. Timanfaya
2. All In
3. Poncho
4. Walk!
5. New York Citric
6. Turn It On
7. East Side Story
演奏ですが、これはHugo Cipresのアイデンティティなんでしょう。エレクトロニクスを駆使した演奏が並びます。
双頭のHugo Cipresの名前を気にせず、Ari Hoening、Seamus Blakeの演奏だけを期待して聴き始めるとちょっと面喰います(私ですね..)
1曲目は、シンセサイザのスペイシーな音で空間を埋めた上をAri Hoenigのメロディ奏法がフィーチャされた2分半の小品。
Ari Hoenigのドラムがリズムを刻みはじめ、それを継承しつつベースが入ったところから2曲目となります。
この曲はリズムがキモで、縦乗り系のリズムを楽しむトラックという位置づけでしょう。
ここでの主旋律がSeamus BlakeがEWIを使っているんだと思いますが、単調な音を出していないところが、なかなか侮れないと言うか..
3曲目、Ari Hoenigの叩きだすメカニカルなリズムの上で、ギターとベースが絡みつつちょっと幻想的なサウンドを醸し出す作品。中間部はHugo Cipresの作り出すサウンドが良いアクセントになってます。
ちょっと、浮遊感というか、雲の上を歩いているような感覚と言うか、そんな雰囲気を感じさせる。
4曲目は、曲名通り歩くくらいのペースのリズムの上で、ギター、サックスがちょっと気だるい感を出した演奏を繰り広げる、ちょっとJAM BAND的な感覚を覚える作品。
5曲目、サックスのフリーキーなサウンドがちょっと鳴るところからスタート。ピアノ、ギターとか弦を直接引っ掻いているような音がいろいろエフェクト的に鳴り響く中で、断続的にサックスがソロを繰り広げる。
6曲目、あまり重くないテクノっぽいリズム(エレクトロニカといったほうが近いかも)が響く上でサックスがソロをとるが、全体としては単調なリズムを延々首を縦に振りつつ聴く音楽でしょう。
7曲目も、テクノっぽいリズムをAri Hoenigが叩きだす上で、もろもろのエフェクトが彩りを添える中間部はベースがフィーチャされたファンクビート。後半は、がSeamus BlakeのEWIがここでもいい味出しています。
全体にクラブジャズに通じるような縦乗り系サウンドで、エレクトロニクスなサウンドが前面を覆い尽くすような印象の作品。
アコースティックなジャズが好きな人には決して勧められない作品ではありますが、人力の演奏自体はさすがに名手が担っているだけあって、聴きどころはあります(満載とは言わない)
そして、このアルバムのキモはあきらかにAri Hoenigで、彼が叩きだすがっちりしたビートが全体のサウンドを締まりのあるものにしているのは間違いのないところ。
都合、40分に満たないアルバムとなりますが、普段1時間近い収録のアルバムを多く聴いている耳には、あっという間に終わってしまう印象は否めません。
音楽の特性上、もっと長い時間リズムに体を委ねたくなるので、(アルバムが終了して)音がなくなると物足りない感が、ぐわっともたげてきます(笑)
が、それくらいで止めているのはヘヴィローテーションへの誘引剤になっているのかもしれません。
ベストは、2曲目で良いと思います。
Diego Barber / Hugo Cipres "411"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00BNWWYGW/)
前作も、正直メンツ買いをしていますが、本作もメンツ買いです。
前作から引き続きのAri Hoening、Seamus Blakeを起用ってのは、なんだかんだ惹きつけられます。
とはいえここで気になるのは、双頭名義となるHugo Cipresの存在となりますが..。
かく言うメンツは以下の通りとなります。
Ari Hoenig(Ds)、Diego Barber(G)、Seamus Blake(Sax,EWI)、Johannes Weidenmueller(B)、Hugo Cipres(desktop)
演奏曲は下記7曲。全部Diego Barber、Hugo Cipresの2人名義のオリジナルとなります。
1. Timanfaya
2. All In
3. Poncho
4. Walk!
5. New York Citric
6. Turn It On
7. East Side Story
演奏ですが、これはHugo Cipresのアイデンティティなんでしょう。エレクトロニクスを駆使した演奏が並びます。
双頭のHugo Cipresの名前を気にせず、Ari Hoening、Seamus Blakeの演奏だけを期待して聴き始めるとちょっと面喰います(私ですね..)
1曲目は、シンセサイザのスペイシーな音で空間を埋めた上をAri Hoenigのメロディ奏法がフィーチャされた2分半の小品。
Ari Hoenigのドラムがリズムを刻みはじめ、それを継承しつつベースが入ったところから2曲目となります。
この曲はリズムがキモで、縦乗り系のリズムを楽しむトラックという位置づけでしょう。
ここでの主旋律がSeamus BlakeがEWIを使っているんだと思いますが、単調な音を出していないところが、なかなか侮れないと言うか..
3曲目、Ari Hoenigの叩きだすメカニカルなリズムの上で、ギターとベースが絡みつつちょっと幻想的なサウンドを醸し出す作品。中間部はHugo Cipresの作り出すサウンドが良いアクセントになってます。
ちょっと、浮遊感というか、雲の上を歩いているような感覚と言うか、そんな雰囲気を感じさせる。
4曲目は、曲名通り歩くくらいのペースのリズムの上で、ギター、サックスがちょっと気だるい感を出した演奏を繰り広げる、ちょっとJAM BAND的な感覚を覚える作品。
5曲目、サックスのフリーキーなサウンドがちょっと鳴るところからスタート。ピアノ、ギターとか弦を直接引っ掻いているような音がいろいろエフェクト的に鳴り響く中で、断続的にサックスがソロを繰り広げる。
6曲目、あまり重くないテクノっぽいリズム(エレクトロニカといったほうが近いかも)が響く上でサックスがソロをとるが、全体としては単調なリズムを延々首を縦に振りつつ聴く音楽でしょう。
7曲目も、テクノっぽいリズムをAri Hoenigが叩きだす上で、もろもろのエフェクトが彩りを添える中間部はベースがフィーチャされたファンクビート。後半は、がSeamus BlakeのEWIがここでもいい味出しています。
全体にクラブジャズに通じるような縦乗り系サウンドで、エレクトロニクスなサウンドが前面を覆い尽くすような印象の作品。
アコースティックなジャズが好きな人には決して勧められない作品ではありますが、人力の演奏自体はさすがに名手が担っているだけあって、聴きどころはあります(満載とは言わない)
そして、このアルバムのキモはあきらかにAri Hoenigで、彼が叩きだすがっちりしたビートが全体のサウンドを締まりのあるものにしているのは間違いのないところ。
都合、40分に満たないアルバムとなりますが、普段1時間近い収録のアルバムを多く聴いている耳には、あっという間に終わってしまう印象は否めません。
音楽の特性上、もっと長い時間リズムに体を委ねたくなるので、(アルバムが終了して)音がなくなると物足りない感が、ぐわっともたげてきます(笑)
が、それくらいで止めているのはヘヴィローテーションへの誘引剤になっているのかもしれません。
ベストは、2曲目で良いと思います。
Diego Barber / Hugo Cipres "411"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00BNWWYGW/)
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