Linda Oh "Sun Pictures"
過去のリーダー作は下記2枚。これが3作目となります。
"Initial Here"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61380856.html)
"ENTRY"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59498604.html)
参加作も、ここのところぐいぐいと増えてきていて、通販サイトで検索かけるといろいろ出てくると思います。
メンツは、ピアノレス、ギター入りのクインテットとなります。
Linda Oh(B)、Ben Wendel(Ts)、James Muller(G)、Ted Poor(Ds)
メンバーの名前に記憶はないのですが、自blogを検索したところ
Ben Wendelは、Tigran Hamasyan "World Passion"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a43993578.html)
James Mullerは、Sean Wayland "Pistachio 2"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59367221.html)
Ted Poorは、Mike Moreno "Another Way"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61304962.html)
で聴いていることになっています。
演奏曲は、以下の7曲。すべてLinda Ohのオリジナルとなります。
01. Shutterspeed Deams
02. Polyphonic HMI
03. Footfall
04. Blue Over Gold
05. Yoda
06. Terminal 3
07. 10 Minutes Till Closing
ミニマル的というか、モーダルというか、無機的で単調なテーマを持った曲が多く、それでいてそこはかとなく緊張感を漂わせた演奏は、一聴とてもとっつきが悪く、あまり長く付き合いたくない雰囲気を濃厚に漂わせた演奏集となっています。
曲としての流れみたいなものをあまり感じさせない曲が延々続くイメージなのですが、とはいえいささかもフリー臭さを感じさせるものでもなく、それゆえに無機的に響く部分が多々存在すると感じているんだと思います。
ただ、各個人の演奏だけを注視して聴いていると、なかなかおもしろいことを演っている部分が多々ありまして、アドリブパート(ソロでなくても、ここはアドリブだろうなと思わせる展開は随所にみられる)での、ビリビリとした4者の交錯がかわされる演奏はとてもスリリングなものを感じさせる箇所が随所にあり・・ 無機的無機的と書き続けてますが、こういうところはある意味有機的なものを感じさせるとも言えるのかもしれません。
白眉は、ギターのJames Mullerのアプローチで、バッキングの妙、前面でのアドリブの妙と、個人的にはかなり好感触に聴いております。
ということで、聴く人は選ぶ作品であるとは思いますが、聴く人が聴けば、かなり惹かれる作品なのかもしれません。
ジャケはなかなか格好良いんですけどね(笑)
ベストは4曲目ですかねぇ。単調なイントロ->テーマから、アドリブに入って徐々に良い感じに盛り上がってくるところが好感触。
Linda Oh "Sun Pictures"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00DSAUH8E/)
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