Lage Lund, Will Vinson, Orlando le Fleming "Owl Trio"

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タイトルが"OWL TRIO"で、OWLが各人の頭文字をとっているんでしょう。で、OWLは"フクロウ"であると..

Lage Lundも Will Vinsonも、今年自身のリーダー作を出していまして、本作も3者対等とは言え"頭"を冠していると考えれば、今年は多作な年になっていると言えるでしょう。
 Lage Lund "Foolhardy"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62087905.html)
 Will Vinson "Live at Smalls"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62045454.html)
そして、双方"Live at Smalls"をリリースしている間柄で、Will Vinsonの作品では共演もしている仲となります。

メンツは、ドラムレスのギター、サックス、ベースとなります。
Lage Lund(G)、Will Vinson(Sax)、Orlando Le Fleming(B)

演奏曲が、Duke Ellington, Jim Hall, John Coltrane, Jerome Kern, Cole Porter,と言った有名人の曲が並んでまして、オリジナルが4,7,10の3曲です。
で、最後がToninho Hortaなんですが、こういう面々の作品が並ぶアルバムのトリを務めているってのは、なんともいろいろ感慨深いものがあります。
01. Morning Glory
02. All Across The City
03. I Should Care
04. Hallow
05. Dear Lord
06. Yesterdays
07. Churchgoing
08. Sweet And Lovely
09. From This Moment On
10. Blues For Jimmy
11. Moonstone

バンド名が"フクロウ"なんですが、まさに夜の帳に包まれたような演奏。
有名人の曲を多く演ることで、テーマが聴き知ったものであり、それをテンポ抑え目にしてさらにドラムレスで演奏することによって、しっとりとした雰囲気が前面に出た演奏になっています。
まさに、"フクロウ"が住んでいるような山村を、"フクロウ"の目で眺めているような雰囲気を感じさせる演奏と言う感じ。

Orlando Le Flemingの静謐な雰囲気を醸すベースサウンドに導かれ、Lage Lundが繊細な演奏をしっとりと繰り広げ、そこをWill Vinsonの脱力的なサックスがさらりと、旋律をなででいく。
2曲目の All Across The Cityは、Lage Lundの前作でもとりあげてた曲で、個人的ベストにも挙げてたものなんですが、ここでは全然雰囲気の違うしっとりとした演奏でのけぞります。

この盤でのWill Vinsonが実はいい味を出していまして、ここでの演奏が彼の本領ではないのかもしれないですが、Will Vinsonの前作"live at smalls"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62045454.html)で、個人的にあまり好きでないサックスなんて書いているのですが、ここではごくごくまっとうにストレートな演奏をしているからなんだと思いますが、なかなか味のある演奏で好感触だったりします。

とはいえ個人的白眉はLage Lundのギターでありまして、しっとりとした演奏を繊細に繰り広げる中にも、緩急を織り交ぜしっかりキラりとしたものを光らせる演奏は絶妙な上手さを感じさせます。

そして、最後がToninho Hortaの名曲。ここでWill Vinsonが奏でるテーマの心地よさ。中間部でのLage Lundのソロの秀逸さ。すばらしい演奏に仕上がっています。

おそらく、Will Vinsonにしても、Lage Lundにしても、彼らの演奏に期待する部分とは異なる演奏かもしれません。また、本領を発揮する領域でもないのかもしれません。それでもあまり先入観を持たずにこの演奏に身を委ねると、こっくりこっくりと。。 心地よい良い雰囲気に満たされることでしょう。

ベストは6曲目ですかねぇ。

Lage Lund, Will Vinson, Orlando le Fleming "Owl Trio"(http://www.amazon.co.jp/dp/B00CKAHY5M/)

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